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“冬季うつ病”にご用心
“冬季うつ病”の治療には…
腸からも心は生まれている!

“冬季うつ病”にご用心

朝晩の冷え込みが厳しくなり、体調を崩し易い時期になりました。
この時期、気分の落ちこみが極度に激しい人がいます。
そのような人はうつ病の一種で1984年に米国の研究者により新たな病気として
発表された“季節性感情障害”の可能性があります。この障害は主に秋~冬に
うつ状態になり、春になると改善に向かうというサイクルを繰り返すのが特徴です
(そのため、冬季うつ病とも呼ばれます)。
症状は一般的なうつ病でみられる無気力などの症状を除き、逆の症状が現れるのが特徴です。

●一般的なうつ病の症状●

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・不眠
食欲不振 など

●冬季うつ病の症状●

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・眠気が取れない
・食欲旺盛(特に炭水化物)など

冬季うつ病の原因には日照時間が関係していると考えられています。
眠気を引き起こすホルモンであるメラトニンは、暗くなると分泌が活発になります。
日照時間が短い冬は、メラトニンの分泌のタイミングがずれたり過剰になるため、眠気を感じやすくなります。また、うつ病の人に不足するといわれる
脳内神経伝達物質セロトニンも、日照時間の短縮により減少することが
指摘されています。 

東洋医学における“冬季うつ病”とは

東洋医学における冬季うつ病(一般のうつ病も含む)は
気滞や気虚による病態の一つとして考えられています。
五臓の一つである肝は、気を全身に巡らせ多少のストレスが
あってもそれを上手に処理して五臓をスムーズに機能させます。
この肝の疏泄作用が上手くいかなくなると気の巡りが悪くなりうつ症状を
引き起こします。

<うつ病に使用される代表的な漢方>

実証
柴胡加竜骨牡蛎湯
胸脇苦満(みぞおちから肋骨の下、脇にかけて圧痛、抵抗感があり、 便秘気味、手のひらに汗をかきやすい人に適しています。

中間証
桂枝加竜骨牡蛎湯
手足が冷えていて顔色が悪い、神経質、寝汗をかきやすい、疲れ易い人に適しています。

虚証
真武湯
体の冷えをしばしば伴い、下痢や腹痛をよく起こす人に適しています。

“冬季うつ病”の治療には…

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①高照度光療法
冬季うつ病治療の第一選択とされています。2,000ルクス程度の光を毎朝浴びる
ことで、自律神経に関わるセロトニン神経を活性化し、生体リズムを睡眠から
覚醒に切り替えます。 
冬季うつ病の患者に光療法を実施した結果、約70%の人に何らかの効果が認められており、早い人の場合、1週間以内に効果が現れると報告されています。

②リズム運動
リズム運動を続けると、セロトニン神経での電気信号の発生頻度が増えて、
セロトニンの分泌量が増えます。
リズムを取れる運動であれば基本的には何でも効果があります。中でもセロトニンウォークは手軽に行えるためにオススメです。 

~セロトニンウォークのポイント~
・リズムを意識して行う!
(ただ漠然と歩くだけでは、効果が上がりません)
・セロトニンの活性化は開始して5分後ほどで起こります。
そのためリズム運動の継続時間は15~30分を目標に!
・なるべく毎日続ける。
また、セロトニン神経の活動レベルを恒常的に上げるには、3か月程かかると言われています。

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歩調に合わせ『ハッ、ハッ、ハッ』と3回吐いた後『スー』と1回吸うパターンが基本。
これにより更にリズム運動の効果が上がります。

③食生活
セロトニンは必須アミノ酸の一つであるトリプトファンから作られます。
その際にビタミンB6も必要になってくるため、これらを豊富に含む食材を
積極的に摂取することが大切です。
また国立国際医療センター研究所の最近の調査では葉酸の摂取が少ない人ほど
うつ症状の割合が高いことが分かりました。原因は明らかではありませんが、
葉酸がうつ症状に関与する脳内の物質量に影響していると考えられています。

葉酸が豊富な食材

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レバー、海藻類、ほうれん草など

トリプトファンやビタミンB6が豊富な食材

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カツオ、バナナ、枝豆など

腸からも心は生まれている!

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腸に不快な刺激が加わると不安感が引き起こされ易いことや消化管に疾患を
持つ人は他の疾患を持つ人よりメンタルヘルスの質が極めて低いことが海外の
調査により分かりました。(右表)
またセロトニンの90%が小腸の粘膜にあるクロム親和細胞で生成されます。このように腸と心は密接な関係にあるため、胃腸を良好な状態に保つことがうつ病の発症予防には非常に重要です。

 

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