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「腎」は生命エネルギーの源
主な腎のはたらき
腎虚

第46号 「腎」は生命エネルギーの源

西洋医学での「腎臓」の働きは、主に体液から不要な物質を濾し取り、
尿として排泄する働きです。一方、東洋医学では、「腎」は生命の源であり、 「腎臓」としての機能以外に様々な働きを持ち、五臓において最も重要とされています。
「腎」は先天性のエネルギー(親から受け継ぐもの)と後天性のエネルギー(食事から取るもの) を腎のエネルギー“腎精”として貯蔵し、各臓器に供給します。この腎精は生殖・成長・発育や生命活動を維持する基礎のエネルギーとして利用されます。「老化」「衰弱」はこの腎精の低下によるものであり、腎は生体活動の源と捉えられています。腎が衰えやすい現代社会に
おいては特に腎を養うことが“肝腎”です。
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腎の働き

東洋医学で言う“腎”は非常に多くの生理機能を担っています。
その働きには、水分調節、排泄、呼吸、頭脳活動、頭髪の成長、ホルモン分泌、生殖活動、骨や歯のカルシウム代謝、体温の維持などがあります。
この腎の働きが低下すると様々な不調が現れます。

主な腎のはたらき
(1)腎は精を蔵し、発育・生殖を主る 
精(腎精)とは生命の根幹をなすもので、父母から受け継いだ精(先天の精)が、飲食物から作られた水穀の精微(後天の精)の滋養を受け形成されます。

(2)腎は水を主る 
腎は肺の粛降作用によって膀胱に運び込まれた水液を尿として排泄させ、
同時に水液の一部を肺にもどす働きをします。
また腎は脾の運化、肺の宣発・粛降そのものを助けます。

(3)腎は納気を主る
腎は肺の粛降作用で運びおろした清気をひきこみ蓄えます。
この意味では腎も肺とともに呼吸に深く関わります。

(4) 腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通ず
腎は髄を作り出します。髄は骨を作るもとであり、髄が集まり脳ができます。
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(5)腎は二陰に開竅する 
二陰とは、前陰(外生殖器)と後陰(肛門)とをさします。
腎は二陰を通じ、排尿、性交、出産、排便などに深くかかわります。
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腎の低下が引き起こす症状
成長遅滞
のぼせ
冷え症
ホルモン分泌異常
生理不順
不妊
足腰の重だるさ
手足のむくみ
インポテンツ
骨がもろい
精力減退
頻尿
排尿困難
耳鳴り
白髪
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腎虚

腎が働くには、腎に宿る精“腎精”が必要です。
腎の働きが悪くなり、身体に不調が現れている状態ではこの腎精が不足しています。
この状態を“腎虚”と呼びます。腎精には生まれ持った精(先天の精)と、
食物や大気から得る精(後天の精)がありますが、これらの腎精は成長期の
エネルギー源として利用されます。腎精は青年期にピークに達しますが、
加齢とともに減少し、中年期以降では不足します。 近年では食生活の乱れや
不規則な生活、ストレス、過労などにより、若くして腎虚となる方が増えてきています。
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腎虚を食で予防する

腎虚による体調不良や老化を防ぐためには、日頃から腎精をしっかり補って
おくことが重要です。食物や大気からの後天の精を得ましょう。
冬に旬を迎える食物には腎精を補うものが多く、山芋、しめじ、ネギなどに優れた補腎の働きがあります。他にも海のもの、粘りのあるもの(山芋、納豆)、次の生命を生む力をもつもの(豆、種実類、卵)、黒いもの(黒豆、黒ごま)などは腎精をよく補います。また、これらの食材には腎を温めるものと潤すものがあります。
そのバランスにも注意して食べるようにしましょう。

腎を温める食材
鶏肉
エビ
サンマ
カボチャ
ニンニク
タマネギ
ニラ
ネギ
紫蘇
生姜
山椒
トウガラシ
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腎を潤す食材
白菜
里芋
百合根
山芋
人参
アスパラ
イカ
クコの実
キクラゲ
ナマコ
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