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70年近く止まらなかった人物がいた!
しゃっくりはこう止める!
しゃっくり(吃逆)を止める

第11号 しゃっくり(吃逆)を止める

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「しゃっくり」(hiccup,hiccough)は横隔膜の痙攣によって、声帯が十分に開かないまま急激に息を吸い込むために音を発する現象です。なぜ起こるのかは完全にはわかっていません。ギネスブックには、70年近くしゃっくりが止まらなかった実在の人物が紹介されています。死亡する前年までしゃっくりが続いたそうです。その間2回結婚して8人の子供をもうけ、97歳まで長生きしたそうです。
しゃっくりは通常なら数分続いた後に止まるものですが、長時間続いたり、頻繁に出る場合には、何らかの器質的疾患が原因となっているケースも考えられます。しゃっくりが48時間以上続くものを難治性しゃっくりといいます。
漢方ではしゃっくりを「吃逆」または「シャックリ」といい、原因を「気の上衝」ととらえています。本来、全身に巡る気が、手足や腹部の冷えにより末端まで行き届かず、上半身にもどってきてしまう状態です。この気の異常は血の流れにも影響を与え、その結果、横隔膜神経や迷走神経など、呼吸にかかわる神経の失調を招き、しゃっくりを引き起こします。したがって、漢方のしゃっくり治療は「体を温め、気の巡りを良くすること」が基本になります。

しゃっくりの原因

しゃっくりの原因は、早食いや大食い、飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎ、それらに伴う急性胃拡張、胃炎などが知られています。また、精神的ストレス、睡眠薬や抗癌剤などの刺激の強い薬の服用や、全身麻酔による手術後の後遺症でしゃっくりが止まらなくなることもあります。時として脳、心臓、肺、気管、食道、胃などの病気で起こることもあります。

中枢神経系  
脳腫瘍、脳血管障害、髄膜炎、脳炎、癲癇、多発性硬化症、尿毒症、アルコールや 副腎皮質ホルモン使用などによる中毒症、糖尿病性昏睡などの全身性疾患、外傷など。

末梢神経系
迷走神経・横隔膜神経の刺激(肺炎、気管支喘息、胸膜炎など)、心筋梗塞、帯状疱疹など。

消化器系
温熱・寒冷・痙攣・拡張による刺激、急いで食事をしたとき、呑気症など。

縦隔膜・横隔膜上部消化器系
炎症、腫瘍(胃・食道ガンなど)、手術による侵襲など。

● 重大な病気が隠れている可能性も??
しゃっくりとともに食欲不振や体力が低下
胃ガン、食道ガン、肝ガン、命にかかわる病気が隠れている可能性あり。

しゃっくりとともに頭痛や吐き気
脳腫瘍、脳卒中などの脳の病変が呼吸中枢に影響を及ぼしている可能性あり。

しゃっくりとともに激しい倦怠感
糖尿病などの代謝系疾患や内臓に重大な病気が隠れている可能性あり。

しゃっくりの治療

民間療法・物理的療法
◆ びっくりさせる(驚かし) 
◆ 息を止める(息こらえ) 
◆ コップ1杯分の水を飲む 
◆ ご飯を丸呑みする 
◆ スプーン1~数杯の粒状砂糖の嚥下 
◆ 舌の牽引 
◆ 眼球圧迫
◆ 氷水の急激な飲用 
◆ 胃部冷却 
◆ 総頸動脈圧迫法 
◆ 深吸位での呼吸停止 
◆ 再呼吸(CO2混合気吸入により、しゃっくりの頻度抑制。紙袋で5分間吸入、ビニール袋は鼻腔にくっつくので使用しない) 
◆ 神経ブロック法 
◆頑固な症例には横隔膜神経切断法

※舌の牽引 … 乾いたガーゼの様な物で舌をつかみ、30秒ほど強く引っ張ると、喉の奥への刺激によってしゃっくりを止める効果がある。
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薬物療法 
向精神薬 … クロルプロマジン(コントミン)の内服。

抗痙攣薬… クロナゼパム(ランドセン、リボトリール)の内服。

消化器官用薬 … メトクロプラミド(プリンペラン)の内服。
        →クロルプロマジンが無効のとき。
漢方薬橘皮湯(橘皮、生姜)の服用。
     →口臭の強い人、胃もたれのある人にも対応できる。
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     橘皮竹茹湯(橘皮、竹茹、大棗、生姜、甘草、人参)の服用。
     →水毒が原因で胃腸が弱く、胸がふさがったような感
     じを伴うしゃっくりや咳に有効。手足の冷えがある人によい。
     
     柿蒂湯(丁香、柿蒂、生姜)の服用。
     →なかなか止まらないしゃっくりにおすすめ。
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     呉茱萸湯(大棗、呉茱萸、人参、生姜)の服用。
     →しゃっくりとともに吐き気やめまいがあり、
     みずおちのつかえがあるときに用いる。
     
     芍薬甘草湯(芍薬、甘草)の服用。
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民間薬柿蒂(柿のヘタ)
     →柿のヘタ5~10g(約10個)を刻み、水300mLを加え半量
     まで煎じ、煎じ汁を発作時に温めて服用。ショウガを加えるとのみ
     やすい。

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