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むずむず脚症候群
問題点と対策
むずむず脚症候群ってなに?

第44号 むずむず脚症候群ってなに?

『むずむず脚症候群』不眠の大きな原因の一つ

脚の内部のかゆみで眠れない人は、『むずむず脚症候群』という病気かも
しれません。むずむず脚症候群とは、じっとしているときや寝ているときなどに脚(特にふくらはぎ)にむずむず感を感じ、脚を動かさずにはいられなくなる病気です。『レストレスレッグス症候群』とも呼ばれています。
この病気は命にかかわる病気ではありませんが、脚のむずむず感が不眠の原因となり、睡眠不足で生活の質が低下することが懸念されています。不眠を訴える人の5人に1人がこの病気と言われ、罹患者は日本に約200万人~400万人いると推定されています。しかし、一部の神経内科や睡眠専門医などの間では注目されていますが、医療関係者の間でもまだあまり知られていないようです。

症状の特徴
① かゆみとは異なる脚のむずむず感と、脚を動かしたいという強い欲求がある
② 安静にしている状態で始まる
③ 脚を動かすことにより症状が消失または緩和する
④ 症状が現れやすい時間帯がある(夕方や夜にひどくなるなど)
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日常生活への影響
① むずむず感で眠れない
② じっとしていられず学業や仕事に影響が出る
③ 睡眠不足により日中に強い眠気に襲われる
④ 就寝中、頻繁に脚を動かすため寝室を共にする人の睡眠も妨げられる
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むずむず感の訴え方は様々
脚の表面ではなく中がかゆい
脚の中を虫が這っているよう
脚の中に指を入れて掻きたい
脚を切断してほしいくらい

むずむず脚症候群はなぜ起こる?

むずむず脚症候群の発症にはドパミンの機能異常や鉄の不足などが
関係しているという説が有力ですが、詳しい仕組みはまだ解明されていません。
次のような原因が考えられるケースもありますが、ほとんどは原因不明です。

むずむず脚症候群の原因になると考えられているもの
病気:鉄欠乏性貧血、パーキンソン病、腎機能障害、糖尿病、関節リウマチなど
薬の副作用:ドパミン阻害薬、抗うつ薬など
その他:妊娠、胃切除など

むずむず脚症候群が他の病気や薬などで誘発されている場合、
原因となっている病気や薬などに対処することで症状が緩和・消失することが
あるようです。例えば、鉄欠乏性貧血が原因の場合には鉄不足の解消によって、妊娠が原因の場合には出産によって自然に治ることがあるようです。

むずむず感を減らすために①

生活上の工夫
喫煙、飲酒、運動不足、肥満がむずむず脚症候群に悪影響を与えるとされています。そのため、アルコールやタバコはできるだけ控え、適度な運動をすることが推奨されています。これにより発症初期または軽症のむずむず脚症候群はある程度症状が軽減できるようです。さらに、就寝前に脚のマッサージやス
トレッチをすることも症状を軽減すると言われています。
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集中できる何かを見つけよう
何かに集中しているときには、痛みやかゆみなどの症状に意識が向かず、
むずむず感も和らぐこともよくあるようです。集中できる趣味を持ち、
むずむず感が強いときには趣味に没頭してみるのもいいかもしれません。

むずむず感を減らすために②

薬物治療
現在むずむず脚症候群に使用されているのはドパミン作動薬や抗不安薬、
抗てんかん薬などです。今年、プラミペキソール製剤が効能・効果にむずむず
脚症候群の追加承認を受け、話題となりました。

ドパミン作動薬
プラミペキソール、ロピニロール、ブロモクリプチンなど
抗不安薬
クロナゼパム、フルニトラゼパムなど
抗てんかん薬
カルバマゼピン、ガバペンチン、バルプロ酸ナトリウムなど

漢方治療
東洋医学的には横になっても手足を動かしたり、じっとしていられない状態を
「煩躁」といいます。要因として、肝血虚、肝腎陰虚、心火旺などがあげられ、治療には滋陰養血薬(熟地黄、阿膠など)、清熱薬(牛黄、黄ゴンなど)、熄風薬(羚羊角など)が用いられます。

「むずむず」以外の症状

肝血虚、肝腎陰虚
眠りが浅く夢をよく見る、手足のほてり、手足のしびれ、血色不良、寝汗等

心火旺
寝付けない、顔面紅潮、動悸、焦燥感、口喝、口内炎、舌炎等

漢方薬

肝血虚、肝腎陰虚
四物湯、六味地黄丸等

心火旺
黄連解毒湯、清心蓮子飲等

問題点と対策
むずむず脚症候群には、この病気をよく理解している医師が少ないという問題があります。ある調査によれば、それと診断されるまでに受診する病院の数は
平均3.3施設、期間は平均3.8年を要しています。治療においても十分な効果が
得られないことが少なくありません。別の調査によると、治療を受けている人の約半数は症状が軽減し治療に満足しているが、残りの約半数は効果が不十分で治療に不満を持っているといいます。しっかりと相談できるところで、
経過をよく観察し、納得して治療を受けることが重要です。

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