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こむら返りの原因と
予防法と治療法
ツラ~イ“こむら返り”はなぜ起きる?

第29号 ツラ~イ“こむら返り”はなぜ起きる?

こむら返りとは筋肉が急に突っ張って痙攣を起こし、激しく痛む症状を言います。
通常、筋肉の収縮・弛緩運動は大脳にある運動中枢神経系により調節されて
いますが、何らかの異常が発生することで筋肉の収縮を抑える働きが低下し、
こむら返りが起こると考えられています。ふくらはぎに多発しますが、足の裏や手のひら、手足の指などでも起こる場合があります。
また、睡眠中や運動中に発症しやすく、特に水泳中に発症すると大きな事故に
つながるケースもあります。高齢者や妊婦(特に妊娠後期には50%にも上ります)は特に発症割合が高いため注意が必要です。

主な原因
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お酒の飲みすぎ
肝臓と胆嚢の機能が低下することで筋肉の収縮運動が障害されるため

塩分・糖分の過剰摂取
マグネシウムなどミネラルバランスが崩れ、筋肉の収縮運動が障害されるため

運動不足
普段使っていない筋肉の運動神経が何かの拍子に急激に高ぶるため

筋肉疲労
過度の運動や汗のかき過ぎにより筋肉を正常に動かすために
必要なビタミン・ミネラルが不足するため

薬  剤
利尿剤・降圧剤などの副作用

冷  え
冷えにより血流が悪くなり筋肉が酸欠になる。
また、乳酸が残留し、筋肉の収縮運動が障害されるため

こむら返りに加えて、このような症状を伴う時は早めにご相談を
◆ のどの渇き、尿量の増加、急に痩せて体のだるさを感じる → “糖尿病”の疑いあり
◆ 皮膚が黒ずむ、むくみ → “肝硬変など肝臓疾患”の疑いあり
◆ 動悸、息切れ、むくみ、疲労感 → “慢性腎炎”の疑いあり
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東洋医学的に診た“こむら返り”

 東洋医学的に診ると、こむら返りのような手足の筋肉が引きつり痙攣を起こし、その部分の曲げ伸ばしが困難な症状を“四肢拘急”と言います。
このような症状を起こしやすい人は根本的な原因として冷え症や?血など血行が悪い体質である場合がほとんどです。また、陰陽五行説に“肝は筋を主る”とあるように筋肉の働きは肝の血によって維持されています。
そのため、手足の筋肉に痙攣があるとすれば肝の病症と考え、肝の病を考慮する必要もあります。

“こむら返り”の予防法

 こむら返りは健常者でも睡眠中あるいは運動中などによく起こる症状です。
しかし、日常生活でのちょっとした心がけにより大きく発症頻度を減らすことが出来ます。

◎ 睡眠中の発症を予防するために…
・就寝前に入浴や足湯などで温める
・就寝前にふくらはぎを軽くマッサージ
・就寝前にコップ1杯の水を飲む

◎ 運動中の発症を予防するために…
・十分な準備運動や整理運動
・スポーツドリンクなどで水分と電解質を補給
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◎ 食事による予防
こむら返りを予防する栄養素として重要なのがミネラルで、
中でも不足しがちなのがマグネシウムです。マグネシウムは様々な要因で
不足するためしっかり補給することが大切です。

~マグネシウムが多い食品~
1. ひじき     620
2. アーモンド 310
3. クルミ     150
4. 油揚げ 130
5. 小豆 120
(mg/100g当たり)【日本食品標準成分表より】

“こむら返り”の治療法

 こむら返りは健常者においても一過性に起こり、治療の必要がなく、
収まることが多いため、よく説明し安心してもらうことが基本的な治療方針ですが、症状が強いようであれば西洋薬のテルネリン錠(チザニジン)やミオナール錠(エペリゾン)などの筋緊張緩和剤が用いられます。
 一方、漢方薬であれば芍薬と甘草のみで構成される芍薬甘草湯が非常に有効です。筋肉の緊張をほぐし血流を良くすることで、特に足の筋肉が痙攣する症状に効果があるとされています。

★発症時の応急処置★
1.足の親指をゆっくり自分の顔の方に引っぱり、ふくらはぎを伸ばします。   (収縮した筋肉を逆方向に伸ばすように)
2.痙攣が治まったあとに足の力を抜き、土踏まずをもみほぐす。
また、温めたりマッサージをして血行をよくするとより痛みが和らぎます。
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妙泉牛黄清心元を構成する生薬
TYPHAE POLLEN
蒲黄 ホオウ
薬味:甘  薬性:平  帰経:肝・心包
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【性 状】
ガマ科のヒメガマ、コガマなどの成熟した花粉を乾燥したもの。
『神農本草経』の上品に「蒲黄」および「香蒲」の2品が収載されています。
4~6月の雄花穂が成熟し花粉を放出する前に、蒲棒の頂端の雄花穂を切り取って、
晒干しし、ひき砕いて花茎などを除去し得たものを「草蒲黄」と称し、
これを篩過して得た花粉を蒲黄と言います。「因幡の白兎」の伝説も、
この蒲黄を止血・傷薬に用いています。

【成 分】
フラボノイド、脂肪油、アルカロイド、ペントサンやカリウム、リン、亜鉛、
硫黄、マンガン、カルシウムなど20数種類の元素を含んでいる。

【古典的薬能】
化瘀止痛として血の局部滞留を除き止痛するとともに活血する。
寒熱両証に使用可能。瘀血証による胸痛・腹痛・月経痛・産後の腹痛などに使用。

【用 途】
止血、通経、利尿剤として諸出血症(吐血、鼻出血、子宮出血、便血、尿血、
外傷出血など)、小便不利、血滞経閉、産後の痛み、心腹痛、血淋、打撲症などに応用する。子宮収縮を引き起こすので妊婦への使用には注意が必要。

                出典:原色和漢薬図鑑、汎用生薬便覧

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