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胃痛の原因は、
『ストレス』と『ピロリ菌』
胃に負担のかからない生活の為に!

第33号 多くの人が悩みを抱える“胃痛”

“胃痛”は数多くある胃腸トラブルの中で悩みを抱える人が多い代表的な症状です。これは通常、食物中の雑菌などを消毒したり、食物の分解・消化を行う胃酸が、ストレスなどの要因により過剰に分泌され、胃壁を守っている粘膜や胃壁を障害することで生じます。食後に起こり易く、主にみぞおちの辺りが“シクシク”や“キューッ”と痛んだり、胸やけや吐き気、嘔吐などの症状を伴い、40才以降に発症しやすいのが特徴です。

【胃壁に起きるびらんと潰瘍】
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びらん(Ⅰ度)は粘膜が溶けてただれを起こした状態で更に障害が進むと
潰瘍を生じます。潰瘍は障害の深さにより3つに分類され粘膜下組織に達するとⅡ度、筋層までだとⅢ度、筋層を突き抜け漿膜まで達するとⅣ度とされています。Ⅳ度まで症状が進行すると太い血管が破れて出血したり、胃壁に穴が開くなど、時に生命に関わることもあります。

東洋医学的に診ると胃痛は主に“肝”と“脾胃”の働きが障害されることで生じます。例えばストレスや緊張などにより肝の疏泄機能が低下し胃気が阻滞することで気血が滞り痛みを生じたり【肝胃不和】、冷たい物の過食により寒が胃部に停滞することで気血が滞り痛みを生じたり、味の濃い物、油っこい物、刺激物、過度の飲酒により湿熱が脾胃を障害し胃熱を起こすことで痛みを生じます【飲食不節】。

急増する機能性胃腸症(FD:Functional Dyspepsia)

“機能性胃腸症”は安倍総理が罹り一躍有名になりましたが、実は
1000万人以上の罹患者がいると推測される、ありふれた病気です。
胃に潰瘍などが認められないのに胃の痛みやもたれを感じる病気で、
最近まで神経性胃炎、慢性胃炎などと診断されてきました。
しかし、胃の粘膜に何も異常がないのに、炎症があるという意味の“胃炎”を
使うことは正確ではないということから、近年、機能性胃腸症と呼ばれるようになってきました。ストレスが主な原因と言われており、ストレス社会に伴い、ますます罹患者の増加が予測されています。

機能性胃腸症は3つのタイプに分類されます
(複数のタイプが混在する場合もあります)

1.運動不全型
胃の運動機能が低下し、食べ物を消化する速度が遅くなり胃もたれを生じます。
2.潰瘍症状型
胃酸の出過ぎによって潰瘍を生じ痛みが起こると考えられます。
3.逆流症状型
胃酸が食道に逆流することで胸やけを生じます。「逆流症」とも呼ばれます。
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胃がんのリスクを高める“ピロリ菌”

日本では人口の約半分に相当する6000万人程が“ピロリ菌”に感染していると
推計されています。特に60歳以上では80%近くの人が感染していると言われ、
これは上水道の設備が整っていない時代に、飲み水や食べ物から感染したと
考えられています。一般的に健康な大人にはあまり感染せずに、主に抵抗力の
弱い子供に感染しそのまま胃に住みつくのが特徴です。

 ピロリ菌が発見されるまで、胃潰瘍の原因はストレスと考えられてきました。しかしピロリ菌が潰瘍の原因であるということが明らかになって以来、胃潰瘍の二大原因は“ストレス”と“ピロリ菌”とされるようになりました。
また、厚労省によるとピロリ菌の保菌者は胃がんになる危険性が5倍以上に
高まるという調査結果も出ています。
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“胃痛”を起こさないための予防と治療

胃は胃酸による“攻撃因子”と胃酸から胃粘膜を守る“防御因子”のバランスがうまく釣り合うことで健康な状態を保っています。このバランスを崩さないためにも、胃に負担のかからない生活を心がけることが大切です。
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◆ ストレスをため込まない
ストレスは自律神経の働きを乱し胃酸の過剰分泌を起こします。
追い込み過ぎず「ほどほどに気楽にいこう」と考えることも大切です。
◆ 睡眠時間の確保
睡眠不足も自律神経の働きを乱すため、適度な睡眠時間の確保が大切です。
◆ 適度な運動
自律神経の働きを正常化し胃の機能を高めるため、ウォーキングなど適度な運動は効果的です。
◆ 禁煙
喫煙は血管を収縮させ、胃粘膜の血流を阻害します(防御因子の低下)。
◆ 刺激物の摂取を控える
アルコール・カフェイン・辛い物は主に胃酸の過剰分泌を起こします。
また、鎮痛剤の過度の使用も胃を荒らす原因となります。

治療方法として、西洋医学では基本的には食事制限や胃内の安静のみで治療を
行いますが、症状の緩和、治療促進のために薬物療法が追加される場合もあります。
主に胃酸分泌抑制薬【ファモチジン(製品名:ガスター)など】が用いられますが軽症例の場合は胃粘膜防御製剤【アルジオキサ(製品名:イサロン)など】や胃酸を中和する制酸剤【炭酸水素ナトリウムなど】が用いられます。
また、機能性胃腸症のように特にストレスによる影響が強い場合は抗不安薬が
用いられることもあります。
東洋医学では主に脾胃や根本のストレスに関わってくる肝の働きを整えるための漢方薬・生薬が用いられる他、気血の巡りを良くする漢方薬・生薬なども
用いられます。西洋薬よりも副作用が少なく安心して継続出来る点からも多くの胃腸薬に生薬が配合されています。

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