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失明原因にもなる!コワーイ加齢黄斑変性症
原因と症状
セルフチェック

失明原因にもなる!コワーイ加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性

<見える仕組みと黄斑>

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眼の構造をカメラに例えると、水晶体がレンズ、網膜がフィルムに該当します。
そして「見える」とは、眼から入った光の刺激が脳に伝えられ、映像として
認識されることをいいます。まず、光が瞳孔から眼球内へ入り、水晶体で屈折して硝子体を通り、網膜で光が感知されます。この光刺激が視神経によって脳に
送られて、映像情報として認識されます。
黄斑は、網膜のなかでもっとも重要な部分で、ものを見る中心となります。
黄斑は視力にもっとも関わりが深く、色を識別する細胞のほとんどはこの部分に
あります(図1)。

<加齢黄斑変性とは>
視力を担う目の網膜の中心部にある黄斑に、異常な血管が発生するなどの
進行性の障害が起きる病気で、視力が徐々に失われていきます。
わが国では、失明原因の4位に挙げられ、50才以上の1.1%が加齢黄斑変性を
有しており、約70万人の方が加齢黄斑変性であると推測されます。
社会においてますます進んでいる高齢化を考えると、患者数の増加が
予想されます。
タイプには2つあり、乾性(萎縮型)と湿性(血管新生型または滲出型)に
分けられます。

乾 性(萎縮型)
網膜色素上皮が徐々に萎縮していき、網膜が障害される。
両方の眼に同時に生じることがあります。

湿 性(血管新生型または滲出型)
黄斑の下の組織層に異常な新しい血管ができます。
網膜の下でこれらの血管から液体や血液が漏れると、盛り上がった瘢痕組織が
できます。最初は片方の眼だけに起こりますが、いずれはもう片方の眼にも
起こります。

<原因>
網膜色素上皮細胞の老化現象が主な原因と考えられています。
加齢により網膜色素上皮の黄斑部の細胞の働きが悪くなると、酸素や栄養分の
供給が低下し、老廃物が蓄積されてきます。この状態がさらに進行すると
、黄斑部に異常な血管(新生血管)が生じ、出血や網膜剥離を起こします(図2)。
また、肥満、高血圧、心臓病、喫煙、栄養状態(ビタミン、カロチン、亜鉛などの不足)、遺伝などの関与も報告されています。
しかし、現在も研究の途上で、原因、病態は完全に解明されていません。

<症状>

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乾性黄斑変性では、中心視力の低下が徐々に起こります(図2)。
痛みはありません。ものがぼやけて見えたり細かい部分が見えなくなっていきます。
突然または重度の視力障害が生じることは少なく、
症状は湿性黄斑変性よりもゆるやかに進行します。
湿性黄斑変性では視力低下が急速に進行する傾向があり、
新しくできた異常血管が出血した場合は特に、急激な視力低下が起こることも
あります。初期症状としては、片方の眼の視力にゆがみが生じ、
直線が波打ってみえることがあります。
そのため、読書やテレビを見るのが困難になります。

加齢黄斑変性において、視力がかなり低下することがありますが、
完全に失明することはまれです。通常、視野の端の方(周辺視野)の視力や
色を識別する力は正常に保たれます。

<実践!セルフチェック>

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加齢黄斑変性を正しく診断するためには、眼底検査や造影検査などの
詳しい検査が必要ですが、簡易にチェックできる方法のひとつにアムスラー検査があります。片眼ずつで、方眼紙のような図を見て、格子のゆがみを調べます(図3)。
変視症を早期に検出することができます。

<治療>
乾性黄斑変性に対して、現在のところ治療法はありません。
治療法の開発を目指して、網膜組織移植の研究が進められています。
湿性黄斑変性にはいくつかの治療法があります。
その目的は視力の維持または改善です。
しかし、視力が良くなることがあるものの、正常になることはほとんどありません。
疾病の状況に応じて、光線力学的療法、薬物療法、レーザー凝固などが選択されます。

<予防>

自分でできる眼の老化対策や疾患の予防として、以下のことを心がけましょう。

食事
緑黄色野菜は発症を抑えると考えられています。
また、肉中心の食事より、魚中心の食事の方がよいようです。

サプリメント
ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、亜鉛などを含んだサプリメントを飲むと
発症が少なくなることが分かっていますが、完全に抑えることはできません。
カロテノイドのひとつであるルテインは、食事から多く摂取した場合、
加齢黄班変性のリスクの低減に対して、ヒトでの有効性が示唆されています。
また、一方の目に発症した人にはサプリメントの摂取が強く勧められます。

禁煙
喫煙している人はしていない人に比べて加齢黄斑変性を発症する危険性が
高いことが分かっています。

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