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生薬

山薬(サンヤク)

おもな薬能
強壮、強精、消化促進


山薬
ヤマイモ科の長いも・トロロイモを乾燥したものです

別名

薯蕷(しょよ)、淮山薬、山芋(さんう)

薬味 薬性 帰経

薬味:甘  薬性:平  帰経:脾・肺・腎

性 状

ヤマノイモ科ナガイモまたはヤマノイモの周皮を除いた根茎(担根体)。『神農本草経』の上品に「薯蕷(しょよ)」の名で収載されている。一名を「山芋(さんう)」。秋に根茎を掘り出し、周皮をはいでそのまま又は、蒸してから乾燥する。白色又は類白色で、質が重く滑沢のものが良品とされる。円柱形~不整円柱形を呈し、長さ5~15㎝、径1~4㎝、表面は黄白色~黄褐色、縦に皺状の紋がある。断面は白色で紛性。

成 分

サポニン、アミノ酸、糖類、粘液質、でんぷん(約16%)、糖タンパク質、ビタミンCなどを含む。

薬理作用

  • 消化管に対し、その活動を規則正しく働かせる作用、脾虚の治療作用
  • 降血糖作用
  • 抗老化作用

古典での薬理薬能

補気作用のほか、潤燥作用と澁(じゅう)性(せい)を有し、肺腎の陰も補う補気健脾薬。
白朮に比べ、甘平性で潤性があり肺腎気虚にも使用

補気健脾・養陰
脾胃の気を補いその機能を高めて補気する。潤性があり、脾気と共に脾陰も補い、また澁性がありよく止瀉・止帯する。一般的な脾胃虚証に使用されるが、特に脾虚証の慢性下痢や配合薬により種々の帯下、小児の栄養不良などに使用される。

  1. 脾虚証の食欲不振・もたれ・胃部脹満感・下痢・倦怠感・顔色不良などに使用。
    1. 慢性の下痢  (処)啓脾湯、参苓白朮散
    2. 胃陰虚証   (配)麦門冬、玉竹、石斛
  2. 脾虚証を伴う白色帯下・混濁尿・頻尿などに使用される。
    1. 白帯下    (処)清帯湯
    2. 脾虚の帯下  (処)易黄湯

補益肺陰
肺気を補うとともに肺陰をも補う。肺虚証、特に肺陰虚の慢性咳嗽・息切れ・軽度呼吸困難・少痰・無痰・粘性痰・少苔などに使用される。
(処)資生湯

補腎陰
腎陰を補う。腎虚による遺精・頻尿・腰下肢倦怠無力・めまい・ほてり・盗汗や白色帯下、消渇などに使用。薬力は弱く他の補腎薬を配合する。

  1. 腎虚証        (処)六味丸
  2. 消渇病        (処)玉液湯
  3. 腎虚の頻尿・遺精   (処)金鎖玉関丸、縮泉丸

適応病証

  1. 食欲不振・消化不良・腹満感・慢性下痢
  2. 慢性呼吸器疾患:結核性の慢性咳
  3. 腎虚の遺精・頻尿・帯下など
  4. 気陰両虚を呈する糖尿病

注意 禁忌

湿満・中満・積滞には禁忌。

豆 知 識

  • 養陰には生用し、健脾止瀉には炒用
  • 山薬・白朮は、ともに補脾止瀉に働く。脾虚泄瀉によく同用する消化器の強壮薬
山薬甘平で補気と養陰に働き肺腎も補益し、渋性があるので肺虚喘咳・消渇・遺精・帯下などに有効。 呼吸器系と生殖器系の慢性疾患など。
白朮苦温で補中益気・燥湿健脾に働き、脾虚の吐瀉以外に痰飲水腫・表虚自汗に有効である。陰虚津少には禁忌。利水・制汗作用・水毒除去。

山薬を含有する製品

牛黄清心元