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環境の変化による5月病
うつ病にならないための注意点
春先に増加する“5月病”

第28号 春先に増加する“5月病”

新学期や新生活がスタートし、新しい環境への順応や人間関係への気配りにより、ストレスや疲れを強く感じる人が増える時期だと思われます。一般的に4月の疲れが心身に現れるのは5月のゴールデンウィークを過ぎた辺りで、何事にも無気力で仕事や勉強に身が入らない、イライラする、強い疲労を感じるといった症状が出やすくなる為、“5月病”と呼ばれています。5月病はいわゆる俗名で、医学用語では一般的に適応障害やアパシー・シンドローム(無気力症候群)と呼ばれています。

気がつけば5月病から“うつ病”に!?

多くの場合、5月病は環境の変化による一過性の心身不調なので、
人間関係や仕事に慣れるに従って良くなっていきますが、環境に順応できず
不調が長引くと、“うつ病”になってしまうこともあります。
たかが5月病だと軽視し放っておくと、気づいた時にはうつ病になっているかもしれません。

● こんな傾向が続くあなたはうつ病予備軍!? ●
□ 遅刻や早退、欠勤が増えた
□ イライラして怒りっぽくなった
□ 人との交流を避けるようになった
□ 仕事などのミスが増えた
□ 以前より元気がない
□ 酒量が増えた
□ 人に悪口を言われているような気がする
□ ちょっとしたことで涙もろくなった
□ 毎日の生活に張りが感じられない

● うつ病の精神症状 ●
憂うつ、不安感
意欲の低下
判断力の低下
自殺思考
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● うつ病の身体症状 ●
肩こり
食欲低下
倦怠感
のぼせ
目の疲れ
睡眠障害(不眠)
頭痛、頭重感
性欲の低下
息苦しさ、窒息感
胃の痛み、便秘
四肢関節などが痛む
心臓がドキドキする
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◇ うつ病の状態◇
西洋医学的な考え
ストレスなどで自律神経の乱れが続き、
脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の働きが
低下している状態。(セロトニン仮説)

東洋医学的な考え
心身の疲労により、生体エネルギーである気の活動を担う“肝”の働きが低下し、
“気滞”や“気虚”となった状態。

日本は“うつ”大国!?
厚生労働省が把握している“うつ”患者数は100万人に近づいており、
医療関係者の間では、人口の5%にあたる600万人が“うつ”を患っていると
考えられています。一方、精神科医は1万人程度であり、必然的に診察の
時間的余裕がなく、詳しい説明やカウンセリングの時間が短くなっていると
思われます。

うつ病の予防と注意点

心と体を休める為、十分な睡眠と適度な運動、規則正しい食生活が大切です。
例えば、就寝前の入浴は全身の新陳代謝とストレスが改善され、リラックスした状態で睡眠に入ることができます。また、ウォーキングやサイクリングなどの運動はセロトニン神経が活性化され、ストレスの発散になります。
さらに、家族や周りの人と日々コミュニケーションをとることも、うつ病の予防に大切です。

◎ うつ病の予防に良いといわれる食品
セロトニンの材料となる必須アミノ酸やビタミンB6を含む食品や、
“肝”の働きを助ける酸味のある食品。

赤身の魚、豆腐、バナナ、チーズなど
レモン、イチゴ、キウイなど
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◎ うつ病の患者に接する際の注意点
◆ 叱咤激励や精神論などで励ます行為は禁物。できないことは無理に強制しない
◆ 気分転換にカラオケやスポーツ、旅行などに誘うことも逆効果なことが多い
◆ 常に温かく見守り、欲求や不安などに対して共感を示し耳を傾ける姿勢を持つ
◆ 安心感が持てる家庭や職場を築くよう努め、いつかは良くなるという希望を与える

うつ病の治療

うつ病の治療は十分な休養と共に薬物療法や精神療法などが行われます。
薬物療法として西洋医学では、主にセロトニンを補うSSRI
(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)のフルボキサミンマレイン酸塩
(デプロメールなど)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)のミルナシプラン塩酸塩(トレドミンなど)が使用されます。
しかし、症状が軽快しても再発率が高いのが現状で、長ければ2年以上も
抗うつ剤を服用するケースがあります。
一方、東洋医学では、香り豊かなハーブや理気作用のある生薬
(厚朴、香附子、陳皮など)、補気作用のある生薬(人参、白朮、大棗など)、安神(鎮静)作用のある生薬(柴胡、茯苓、牡蛎など)を含む漢方薬が主に使用されます。 漢方薬はうつ病の初期や軽度の場合に使用されるケースが多く、また、西洋薬より依存症などの副作用が少ない為、うつ病の治療薬として重要な位置づけとされています。

腸内環境改善はうつ病の予防に!?
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腸と脳、自律神経には密接な関係があり、脳内の神経伝達物質である
セロトニンの約95%は腸で作られています。発酵食品や食物繊維の豊富な食品で腸内環境をキレイに整えて、セロトニンを作りやすくすることも大切な予防法の一つと考えられます。

食品中の食物繊維含量の一例
ひじき 4.33g
しいたけ 4.10g
大根 2.03g
ごぼう 0.85g
わかめ 0.56g
にんじん 0.25g
さつまいも 0.23g
もずく 0.14g
レタス 0.11g
(可食部10gあたり)
五訂日本食品標準成分表より

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