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生命にかかわる熱中症!
高齢者は特にご注意を
まずは予防が大切です。

第34号 熱に中(あた)る

熱中症が増加しています。2010年では7~9月の3カ月間で医療機関に
搬送された人は約5万人、搬送直後に死亡が確認されたのは167人に上り、
いずれも集計を開始した2008年以降で最多となっています(総務省消防庁)。
また、性別では男性が全体のおよそ2/3を占めています。年齢別に見ると、
男性では19 ~ 39歳、 40 ~ 64歳、65歳以上がそれぞれ25 ~ 30%を
占めているのに対し、女性では65歳以上が過半数を占めています。
人口当たりの患者数は、65歳以上が最も多くなっています(厚生労働省)。
 厳しい暑さの夏本番を迎える前に、熱中症を理解し、その対策と予防方法を
みてみましょう。

熱中症とは

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熱中症は、高温多湿な環境下で体内の水分や塩分(ナトリウム等)の
バランスが崩れたり、体内の調整機能が乱れることで発症する障害の総称です。生命活動や運動による熱の産生と体内の血液分布、汗による熱の放出のバランスが崩れてしまうと、体温が著しく上昇します。このような状態が熱中症です。
屋内外に関わらず暑熱環境に曝された条件で、熱痙攣(ねつけいれん)、
熱失神、熱疲労(熱消耗)の症状があれば熱中症の疑いがあります。
熱痙攣は全身痙攣ではなく「筋肉のこむらがえり」、熱失神は「立ちくらみ」です。
熱疲労は、全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢などが見られる
状態です。

知っておこう! 症状と対処法

症状を的確に見極め、必要な対処を取ることが重要です。
必要性のある具体的な治療の観点から、熱中症の重症度に対して以下のように
レベルが分けられています。

重症度    
現場での応急処置で対応できる
症  状
・立ちくらみ,めまい
・筋肉痛,筋肉の硬直
・大量の発汗
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対  処
・すぐに涼しい場所へ移り,体を冷やす。
・水分・塩分 を摂る。
・改善しない場合,悪化する場合は病院へ。

重症度
病院への搬送を必要とする
症状
・頭がガンガンする(頭痛)
・気分の不快,吐き気がする,吐く
・体がだるい(倦怠感),虚脱感
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対処
・足を高くして休む。
・水分,塩分 を摂る。
・自分で水分,塩分を摂れなければ
すぐに病院へ
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重症度
入院して集中治療の必要性がある
症状
・意識がない,呼びかけに対して返事がおかしい
・体がひきつける(痙攣)
・手足の運動障害,真直ぐに歩けない,走れない
・高い体温
対処
・水や氷で首,脇の下,足の付け根などを冷やす。
すぐに救急隊を要請
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※塩分の補給に食塩水(1Lに1~2gの食塩)も有効です。

ならないために…まず予防!!

重症化すると生命にかかわる熱中症ですが、
日常生活での基本的な心がけで発症を防ぐことができます。

(1)暑さを避ける!
直射日光を防ぎ、風通しを確保。日傘、帽子を使いましょう。
扇風機、エアコンの利用。
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(2)服装に工夫を!
皮膚表面まで気流が届き、汗を吸って服の表面から蒸発させることができるものを選ぶ。黒色系の素材を避けましょう。襟元をなるべく緩めて通気。

(3)こまめに水分を補給!
塩分も併せて補給しましょう。喉が渇く前、暑いところに出る前から
水分補給。ビールなど
アルコール飲料では補給できずに、かえって水分を失います!!
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(4)急に暑くなる日に注意!
体が暑さに慣れるためには時間がかかります。

(5)暑さに備えた体づくりを!
日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけましょう。
暑さに慣れて、夏を乗り切れる体をより早く準備できます。

◆小児・高齢者には特に注意!!
乳幼児、小児は体温調節機能が十分に発達していません。
さらに、暑さを訴えることもあまりありませんので、絶えず様子を観察し、
涼しい環境での休息、水分補給に努めましょう。
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 高齢者では、体温調節機能、温度の識別能力、発汗機能が低下しています。
また、脱水状態が進みやすいので、のどが渇いていなくても水分のこまめな補給が大切です。

また、室内でも炎天下と同様に熱中症になりやすいので、
予防をより心がけましょう。

東洋医学的養生法

夏は汗をよくかき、心拍数が多くなり、心機能が活発になる季節です。
また、五行のうち「火」に属し、心気に通じるため、これを補養することが
重要です。
暑熱は気を傷めるため、スポーツを控え、昼寝をすると良いでしょう。
寝るのは夜遅くても良いですが、朝は早く起きて自然界の陰陽の変化に合わせることが大切です。寝るときは長時間風に当たらないよう注意しましょう。
冷房を使う場合は室内外の温度差が大きくなりがちなため、夏かぜにかかりやすく、冷え症もひどくなるので、25℃以上が好ましい設定温度です。
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夏によく用いる食材を下にまとめました。

作  用
清熱解暑
生津止渇
食材
あわ・そば・小麦粉・レタス・トマト・なす・白菜・きゅうり・セロリ・せり・もやし・緑豆・すいか・バナナ・りんご・キウイフルーツ・梨・緑茶・白茶・豆腐・豚肉

清熱解毒
にがうり・マコモ・きゅうり

画像の説明養心安神
百合根・卵

また、東洋医学の知恵として「冬病夏治」(冬の病気は夏に治す)があります。
これによると慢性気管支炎・喘息・肺気腫・リウマチなどの陽虚証に対しては、夏が治療効果の最も高い季節となります。

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