日本製薬商事オフィシャルサイト

ちょっと役に立つはなし

画像の説明

秋に多い鼻の疾患
アレルギー性鼻炎
鼻炎対策

第54号 秋に多い鼻の疾患

画像の説明

東洋医学において秋の三ヶ月を容平(ようへい)と言い、万物が実を結び、
すべてが引き締まり収納される時期で陽気が体内深くに収納されます。
しかし、この時期は「スポーツの秋」と言われるように大変活動しやすいため、知らず知らずに体の陽気を発散しすぎることで肺系を中心に不調を起こしやすくなります。

肺の主な働き

画像の説明

・呼吸を通して「清気」を体に補充する
・水液を体に散布し運行を調整する
・皮膚の栄衛の気を調整する
・外邪からの防衛作用  などを担います。

※中医学で言う“肺”は西洋医学の肺臓だけでなく、気道で肺とつながっている鼻やのど、気管支、皮膚呼吸をしている皮膚なども含めた広い意味での呼吸器系を示します。

代表的な鼻疾患“アレルギー性鼻炎”

日本人の多くが罹患し秋に問題となり易い疾患の一つにアレルギー性鼻炎が
あります。鼻粘膜でアレルギー反応が起こり、発作性・反復性の“くしゃみ・鼻みず・鼻づまり”などの症状が出る病気で重症の場合は鼻の症状に加え頭痛や頭重感、憂うつなど精神的な症状を伴うこともあります。

アレルギー性鼻炎の分類と主なアレルゲン

【通年性アレルギー性鼻炎】
季節に関係なく一年を通じて発症

ペット
ダニ
画像の説明

【季節性アレルギー性鼻炎】 
毎年同じ時期になると発症
ブタクサ ヨモギ
画像の説明

陰陽五行説において秋は燥邪が活発な季節で、空気の乾燥により陰気を損なうことで人体に対する悪影響が強く出ます。
特にダメージを受けやすいのが、秋と同じグループ(金)に属する“肺”を
中心とする呼吸器系です。

【若年層で増加している慢性副鼻腔炎(蓄膿症)】

画像の説明

アレルギー性鼻炎によって鼻腔内の粘膜が腫れたり、
線毛運動が阻害されることで、鼻腔内が狭くなり、
膿や粘液が体外へ排出されず副鼻腔中に溜まるのが副鼻腔炎です。
副鼻腔に慢性的な炎症を起こすのが主な症状で近年、
アレルギー性鼻炎の増加に伴い特に小学生、中学生、高校生の
罹患者が増加している疾患です。

アレルギー性鼻炎に用いられる主な漢方薬
漢方にはアレルギーという概念はありませんがアレルギー性鼻炎の主症状である鼻水・鼻づまりは水分の異常であるために水毒証の1つとして考えられています。
水分調節に働く肺・脾・腎などの不調により体内の水分の分布・排泄が
上手くいかなくなり、その代謝障害として鼻水・鼻づまりを発症します。
そのため水毒を治療する利水剤が用いられます。
また、もう一つの主症状であるくしゃみは水毒に加え気の上衝が原因で気が体の上に水を押し上げることでくしゃみが出るため、気の巡りを良くする漢方薬が用いられます。

● よく使用される漢方薬 ●
適応証  漢方名        特  徴
実 証  葛根湯加川キュウ辛夷  鼻づまりがひどく鼻水に粘り気があり、頭痛・頭重がある時に使用

実 証  荊芥連翹湯       アレルギー体質を改善する時に使用

中間証  小青竜湯   水様の鼻水が多く、くしゃみが頻発する時に使用

虚 証 麻黄附子細辛湯  小青竜湯で効果を認めない時や高齢者の花粉症に使用

虚 証 苓桂朮甘湯  鼻づまりの強い慢性鼻炎・くしゃみがある時に使用

日常生活で行うアレルギー対策

アレルギー性鼻炎になるかどうかは、遺伝的な要因もありますが、
日常生活における行動によって大きく影響してきます。
生活環境から原因となる抗原を取り除いたり、食生活を見直すことで
予防あるいは症状の軽減につなげることができます。

生活環境改善
画像の説明
◆ 室内を清潔にする
◆ たばこの煙を遠ざける
◆ ペットを室内で飼わない
◆ 室内の乾燥を防ぐ
◆ 適度な運動をする
画像の説明

食生活改善
アレルギー体質の人が増加する主な原因として、
肉を中心とする欧米型の食生活や食品添加物の使用が挙げられます。
野菜、青魚などをしっかり摂取するなど食生活の見直しが大切です。
画像の説明

海藻類に含まれる「ぬめり」成分であるフコイダン
キノコ類に含まれるβ-グルカン、リンゴに含まれるポリフェノールには
アレルギーの過剰反応を抑え免疫を正常状態に保つ働きがあると言われ、
注目を浴びている成分です。

↑ページのトップへ