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病気の症状・治療法


病気について(糖尿病)


もくじ




糖尿病とはどのような病気なのでしょうか

糖尿病とは、インスリンの作用が低下したために生じる代謝異常で、
食べ物など体外から得られた栄養がうまく利用されず、
血液中のブドウ糖濃度が高くなった状態が継続する病気です。

血糖値が高い状態が続くことで全身に様々な障害を引き起こし、
患者のQOLを低下させたり、時には死に至る場合もあります。
私達は食べることで糖、脂質、タンパク質などの栄養をとりいれています。

ご飯、パン、お菓子、果物などの糖分を含んだ食べ物は、
体内で消化酵素によって分解されブドウ糖となり吸収されます。
そして血液中にはいり全身に運ばれて、細胞に取り込まれエネルギー源として働いたり、
余った糖はグリコーゲンや脂肪として蓄えられたりします。

食後、血糖値は一時的に高くなりますが、細胞の中に取り込まれることにより、
2時間もすると低下してきて、ある一定の値を保ちます。
この糖を利用する過程で必要になるのがインスリンです。

糖は体のエネルギー源

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インスリンの働き

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インスリンは膵臓で生成されるホルモンです。

吸収された糖が血液中に入ると、膵臓が刺激されてインスリンを産生し、
血液中に放出します。筋肉や脂肪の細胞には、インスリンと結合するレセプターが存在します。

このレセプターとインスリンが結合すると、レセプターから信号が細胞内に伝達され、細胞の中に糖が取り込まれエネルギー源として利用されます。

つまり、インスリンがなければ細胞の中に糖を取り込むことはできません。そして、インスリンは唯一この働きをして血糖値を下げる働きをするホルモンなのです。

 またインスリンは、糖をエネルギーとして利用するのを促進したり、糖をグリコーゲンや脂肪として貯蔵することを促進したり、肝臓からの糖の放出を抑制したりして血糖値の調整に働いています。

インスリンを生成するのが膵臓です。
 膵臓は胃の裏側にある15cmほどの大きさの臓器です。見た目はこのようにオタマジャクシのような形をしています。タンパク質、脂質、炭水化物を消化する酵素を含んだ膵液を十二指腸に分泌する外分泌の働きと、インスリンやグルカゴンといったホルモンを分泌する内分泌の2つの働きがあります。

 ランゲルハンス島は膵臓に10~20万個あるといわれ、α細胞やβ細胞など多くの細胞から成り立ちます。 α細胞では、グリコーゲンを糖に戻して血液中に放出する働きをもったグルカゴンというホルモンを生成しています。

インスリンはβ細胞で作られます。
(β細胞は膵臓にたくさんありますが、このうち9割が破壊されるまでは、
残りの1割のβ細胞 から分泌されるインスリンでなんとか補うことができます。)

インスリンの作用が不足すると・・・

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糖尿病患者とその予備軍

厚生労働省が2002年に行った糖尿病実態調査では糖尿病を強く疑われる人が740万人、うち治療中の人が230万人、未治療の人が510万人です。糖尿病は自覚症状が少ないため、治療を受けている人はごく一部で、多くの人が未治療のまま、もしくは治療を受けても途中で治療を中断し、糖尿病を放置している状態です。

 さらに糖尿病の可能性を否定できない人は880万人で、糖尿病患者と合わせると1620万人になります。これは、成人の6人に一人が糖尿病かその予備軍であるということになります。

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糖尿病患者の推移

糖尿病患者数は1960年代には100万人以下といわれていました。しかし、2002年には治療中と未治療の人を合わせた患者数は740万人にまで増え、今後の推計では、2010年には1080万人、2020年には1400万人にまで増加すると予想され、年間で50万人近い人が糖尿病患者となっています。これは現代社会の生活習慣が糖尿病を増やす原因だからです。

  • 自動車産業の発展による運動不足
  • コンビニやファーストフードの発達による食べ過ぎ
  • ストレス社会
  • アルコールの飲み過ぎ
    このため糖尿病の患者数は増加し続けています。

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糖尿病になりやすい人チェック

[check]太っている
[check]食べ過ぎている
[check]お酒をたくさん飲む
[check]おやつは必ず食べる
[check]脂っこいものが好き
[check]甘いものが好き
[check]夕食遅くドカーンと食べる
[check]食事時間が不規則
[check]家族や親戚に糖尿病の人がいる
[check]野菜や海藻類をあまり食べない
[check]朝食は食べない
[check]ドリンク剤をよく飲む
[check]運動不足である
[check]ゆっくり休めない
[check]ストレスがたまっている
[check]40歳以上である
[check]妊娠中に血糖値が上がったことがある

糖尿病の分類

Ⅰ型糖尿病
Ⅱ型糖尿病
その他

糖尿病は、インスリンの作用不足の原因によりⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病の2つに大きく分けられます。Ⅰ型糖尿病はインスリンの絶対的不足、Ⅱ型糖尿病はインスリンの相対的不足でおこります。

その他の糖尿病は、妊娠糖尿病と、その他の機序によるものの2つがあります。妊娠糖尿病は妊娠をきっかけに糖尿病になる、もしくは血糖値が高い状態になることです。その他の機序によるものは、遺伝子の異常による糖尿病や、膵臓や肝臓、甲状腺などの病気で発症したり、ステロイドホルモンなどの薬で発症したりする糖尿病をいいます。

Ⅰ型糖尿病の発症原因

Ⅰ型糖尿病は、膵臓のβ細胞が何らかの理由で破壊されることにより、インスリンの産生能が低下・消失し、絶対的インスリン量が不足しておこります。

β細胞は90%破壊されるまで、残った細胞でインスリンの分泌を補いますが、90%以上破壊されると絶対的にインスリンの量が不足します。90%破壊されるまでは比較的ゆっくりと進みますが、残りの10%の破壊は急激に進むため、Ⅰ型糖尿病は突然症状が現れることが多くあります。

β細胞が破壊される原因として、自己免疫疾患、ウイルス感染、または原因不明の突発性などが考えられています。

Ⅰ型糖尿病の特徴

  • インスリンの絶対的な不足
  • 生活習慣は関係ない
  • インスリンが不足するためインスリン療法が中心
  • 若年層に多い
  • 糖尿病全体の5%以下
  • ケトアシドーシスになりやすい

肥満とⅡ型糖尿病

明らかに肥満が原因で発症する糖尿病は、Ⅱ型の6割以上

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特に肥満は2型糖尿病の大きな発症原因となります。
明らかに肥満が原因で発症する糖尿病は、日本のⅡ型糖尿病の6割以上を占めています。

肥満は、消費するエネルギーよりも取り入れるエネルギーのほうが多い状態で起こるため、取り入れる糖分も多くなり、★余分な糖は脂肪にかえられて脂肪細胞に貯蔵されます。しかし、脂肪細胞に貯蔵された脂肪の量が多いと、★それ以上脂肪が蓄積しないように細胞に働きかけるインスリンの作用を弱くして、細胞に取り込む糖の量を少なくします。★このため肥満の人は糖尿病になる可能性が上がってしまうのです。反対に痩せている人は脂肪の量が少ないので、インスリンがしっかりと働き糖を細胞にとりこみます。

このため、肥満の人が体重を5kg落とすだけで、インスリンの感受性や血糖値のコントロールが非常によくなります。

Ⅱ型糖尿病の特徴

  • インスリンの相対的な不足
  • 生活習慣が大きく関係
  • 必ずしもインスリン投与が必要ではなく、生活習慣の見直しが重要
  • 中高年に多くみられる
  • 糖尿病全体の95%を占める

小児糖尿病

小児糖尿病は以前はⅠ型糖尿病がほとんどでしたが、最近では小児のⅡ型糖尿病が増えてきています。東京女子医科大学糖尿病センターに登録されている糖尿病患者さんのうち30歳未満で発見される糖尿病のⅠ型とⅡ型の比率を見てみると、9歳未満ではほぼⅠ型糖尿病だったのが、9歳から18歳では比率がほぼ半分に、18歳から30歳ではⅡ型の糖尿病の割合のほうが多くなっています。
最近、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)という新しい病気が若い人たちの間で起こっています。

これは、ジュースや清涼飲料水をたくさん飲む、お菓子を食べる、テレビゲームばかりで外で遊ばないなどの生活習慣が原因となっているのです。
最近、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)という新しい病気が若い人たちの間で起こっています。これは清涼飲料水の飲み過ぎで血糖値が急激に上がり、意識不明の昏睡状態、急性のⅡ型糖尿病になってしまう病気です。この症状を引き起こす人たちがペットボトルに入った清涼飲料水をたくさん飲ん
でいたためこの名前が付けられました。

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高齢者糖尿病

年をとってくるとⅡ型糖尿病になる人が増えてきます。実際60歳を超えると15%の人が糖尿病を発症しています。これは年をとることで、膵臓の能力が低下してインスリンの分泌量が低下したり、末梢組織でのインスリンの効き方が低下したりするためです。また、体の諸機能が低下することで糖代謝が低化したり、活動量が減少したりして糖尿病になりやすくなるのです。

 高齢者の糖尿病は、「年をとっているので合併症の進行が遅い」ということはなく着実に進行します。ただ諸機能が低下しているため自覚症状が出にくく、症状を見逃すこともあるため注意しなければなりません。そして糖尿病だけでなく、動脈硬化や心疾患など他の病気を持っている割合が高くなっています。それまでしてきた生活習慣は変えにくいものですが、これらのことに注意して、生活の質を保てるよう治療をしていくことが必要になります。

高齢者糖尿病の特徴
[check] 多病である
[check] 自覚症状がでにくい
[check] 合併症の頻度が高い
[check] 生活習慣をなかなか変えられない




糖尿病の症状

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糖尿病の症状はⅠ型もⅡ型も共通しています。
代表的な症状は、「喉が渇く」「尿が多い」「だるい・疲れやすい」といった症状です。

 「尿が多い」という症状は、腎臓で吸収できなかった糖が尿と一緒に体外に捨てられる時にたくさんの水分が必要となるために、尿の量が増えます。(一般に血糖値が160~180mg/dlになると、尿に糖が含まれるようになります。)そして、尿として体外に大量の水分を捨てることで、体内の水分量が足りなくなり喉が渇くようになります。

 エネルギー源としての糖がインスリンの作用不足によって利用されず、エネルギーが足りなくなるために「だるい・疲れやすい」「空腹感が強い」といった症状が出ます。そして足りないエネルギーを補おうとして、タンパク質や脂肪を分解してエネルギー源とするので「急に痩せてくる」といった症状が現れます。
 他にも免疫力が落ちるためできものが出来易い、傷が化膿しやすいといった症状や、性欲の衰え、月経不順などの症状があり、高血糖がひどくなると昏睡をおこして死に至ることもあります。




糖尿病の診断

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尿糖検査や健康診断、自覚症状などで糖尿病が疑われた場合、糖尿病の検査を受けます。尿糖検査は糖尿病の疑いのある人を探し出すための簡単な検査で、試験紙が市販されています。(尿糖検査で検出できる血糖値のレベルは160~180mg/dl以上で、尿糖がでなくても糖尿病でないとは言えませんし、尿糖が出たからといって糖尿病とも言えません。)
 糖尿病かどうかをはっきり確定させるためには、血糖検査、ブドウ糖負荷試験などを行い判断します。

  • まず糖尿病型であるか調べます。空腹時血糖値は朝食を食べる前の血糖値で、この値が110未満、ブドウ糖負荷試験2時間値が140未満なら正常型になります。
  • 随時血糖値が200以上、空腹時血糖値が126以上、75gブドウ糖負荷試験が200以上のどれかに当てはまると糖尿病型と判断されます。
     
  • 糖尿病型と判定された人で、
     ①糖尿病の特徴的な症状がある、
     ②HbA1cが6.5%以上
     ③網膜症がおきている
    のどれかにあてはまると糖尿病''''と診断されます。  あてはまらなかった場合再び検査を受け、もう一度糖尿病型と判断された場合に糖尿病と診断されます。
  • 糖尿病型、正常型のどちらにも当てはまらない人境界型と呼び、ここに該当する人を糖尿病予備軍と呼びます。合併症は起きにくいけれども、このままでいくと近いうちに糖尿病になる可能性が高い人たちです。

糖尿病がなぜ恐いのか?

糖尿病と診断されても、血糖コントロールを続けてよい状態を保てば糖尿病は怖い病気ではありません。しかし、血糖コントロールをせず高血糖の状態が続くと、全身の臓器に様々な障害がでてきます。

特に障害を受けやすいのは神経と血管を中心にした臓器で、神経障害、眼球の網膜に出血する網膜症、腎臓の機能が低下する腎症の3つを3大合併症と呼びます。これらは高血糖により細い血管が障害されることによっておこります。これに加え、神経障害は(ブドウ糖からつくられるソルビトールの産生が促進され)神経細胞内にソルビトールが蓄積されることによっておこります。
 ほかにも細い血管ではなく太い血管を障害する血管障害、免疫力が落ちるためにかかりやすくなる感染症や歯周病も合併症として起こる割合が大きくなっています。
このような合併症が起きるのが糖尿病の怖さなのです。

糖尿病の合併症''''
[check]神経障害   [check]網膜症   [check]腎症  [check]血管障害  [check]感染症  [check]歯周病




メタボリックシンドローム

また最近では、メタボリックシンドロームと糖尿病の関係が注目されています。メタボリックシンドロームとは、肥満をベースとして高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を併発している状態で、特に内臓脂肪の蓄積が重要視されています。メタボリックシンドロームになると、たとえ一つ一つの症状が軽くても動脈硬化を発症しやすくなっていて、心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高いのです。

糖尿病糖尿病予備軍の中に、このメタボリックシンドロームに該当する人が増えています。内臓脂肪が蓄積されるとインスリンの効きが悪くなり、高血圧、脂質異常、動脈硬化を起こしやすくなってしまいます。

ですので、糖尿病でメタボリックシンドロームに該当する人は、合併症の起きる危険性がさらに高くなってしまうのです。

インスリンの効きが悪いと、体内ではたくさんのインスリンを分泌してインスリンの働きを量で補おうとします。しかしインスリンの量が多い状態は、インスリンの効きをさらに悪くさせたり、高血圧、脂質異常、動脈硬化などを起こしやすくしてしまいます。高インスリン血症は

  • 交感神経を優位にする
  • 腎臓でNaの再吸収を促進させる
  • 肝臓で脂肪が作られやすくなる
  • 血管の壁を構成している細胞が増殖して血管内径が狭くなる

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、糖の輸送体を細胞上に移動させるために必要なAMPKを活性化させるが、内臓脂肪が蓄積すると分泌が減少する。

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糖尿病の治療

  1. 食事療法
  2. 運動療法
  3. 薬物療法: 経口薬・漢方療法・インスリン療法(サプリメント療法)

糖尿病は合併症が怖い病気なので、治療は合併症の発症・進行を予防することを目的に行われます。血糖コントロールを続け、高血圧や高脂血症など他の危険因子の管理をすることも必要です。
糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つが基本です。
これらの治療を行い血糖コントロールを行うことで、糖尿病になっても健康な人と変わらない生活を送ることができます。

糖尿病の医療費

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特定保健食品の市場規模

特定保健食品の市場規模






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