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閉経前後の不定愁訴・・・更年期障害
更年期障害の治療
隠れた更年期障害

第49号 閉経前後の不定愁訴・・・更年期障害

ほてり、のぼせ、冷え、頭痛、不眠、イライラ、腰痛、動悸など、
最近なんとなく調子がおかしい・・・と思うことはありませんか?
何週間も続いているようなら、それは更年期障害かもしれません。
更年期障害では、閉経前後の40代~50代の頃、女性ホルモンの急激な減少に伴って、からだのあちこちにいくつもの症状がでたり、症状の強弱に波がある、
つかみどころがない不定愁訴が生じます。下のグラフが示すように、ほてり・のぼせ、発汗、冷えなどの自律神経の乱れによる症状が顕著にみられます。
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更年期障害の治療

更年期障害の治療には、減少した女性ホルモンを補うホルモン補充療法と、
漢方薬による治療などがあります。日本では漢方薬が使われることがほとんどで、ホルモン補充療法を選択する人はわずか数%です。

【ホルモン補充療法】
ホルモン補充療法とは
減少した女性ホルモンをテープやジェルで皮膚から補充する治療法で、
効果が大きいようです。

注意すべき点
長期服用のリスクがあります。ホルモン療法が広く普及しているイギリスでは、5年以上の服用で乳がんのリスクがあがると医師会が警告しています。

受けられない人
子宮癌、乳癌を経験したことのある人や肝機能に異常のある人、
血栓症になったことのある人は受けることができません。

【漢方薬による治療】
漢方で診る更年期障害
東洋の医学書:黄帝内経に「腎気が衰弱することによって閉経する」と書かれているように、閉経に伴う更年期障害ではからだは腎虚という状態になっているとみることができます。

漢方薬の使い方
その人の出やすい症状や体質に合わせて最適な漢方薬や生薬を組み合わせます。
例として、腎虚を補う補腎剤をベースに、症状や体質の変化に応じて併用剤を
変えていく方法があります。

このほか自律神経調節薬、抗うつ薬、抗不安薬、頭痛薬などが使われることも
あります。それぞれのメリット、デメリットを考慮して自分に合った治療法を
選択しましょう。

症状のタイプと漢方薬

漢方薬や生薬の中でも腎虚を補うもの以外を使う際には、よく出る症状や
体質などから血虚、オ血、気滞などのタイプに分け、それに応じた漢方薬を使います。
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血虚タイプ
◇ 冷え ◇ むくみ
◇ 貧血 ◇ 耳鳴り
当帰芍薬散(虚証~中間証)
四 物 湯(  虚証  )
温 清 飲( 中間証 )

瘀血タイプ
◇ ほてり ◇ のぼせ
◇ 肩こり ◇ 頭痛
桂枝茯苓丸(中間証~実証)
折 衝 飲(中間証~実証)
桃核承気湯(  実証  )

気滞タイプ
◇ イライラ ◇ 不眠
◇ 不安 ◇ めまい
加味逍遥散(虚証~中間証)
柴胡加竜骨牡蠣湯(実証)
抑 肝 散( 中間証 )

上記以外にも、水毒、気虚などのタイプもあります。
これらのタイプはひとつの症状からではなく、からだ全体の状態から判断するため、自己判断は禁物です。

隠れた更年期障害

あまり知られていませんが、更年期障害は40代~50代の女性だけのものではありません。
若年者や男性にも更年期障害があり、この場合には自分が更年期障害であることに気付かないことが多いのです。

男性が!?認知度低い男性更年期障害
閉経のない男性にも更年期障害があります。
男性ホルモンが減少すると起こり、主な訴えには疲労感、うつ症状、ED(勃起不全)などがあります。特に疲労感は顕著で、働くことができないなどの大きな影響が出ることもあります。
しかし、認知度が低く、見過ごされているケースが多いようです。

なんと20代にも!若年化する更年期障害
20代、30代の更年期障害“若年性更年期障害”が急増しています。
完全に閉経していることはまれで、多くの場合は無理なダイエットや不規則な生活、強いストレスなどが原因で起こる一過性のホルモン分泌障害です。
放っておくと不妊の原因となることもあり、注意が必要です。

これらの更年期障害も、根本には腎虚があると考えられます。
少しでもおかしいなと感じたら漢方相談などを利用して早めの対応を心がけましょう。

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