間質性肺炎とは肺の膨脹が悪くなり肺活量が低下すると同時に、酸素の吸収効率も悪くなってゆき、息苦しくなったり、咳が出ます。さらに進行すると、肺は線維性成分の固まりとなり、その部分での肺としての機能が失われます。
初期症状は、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常などで、一般的な感冒症状と類似しているため、発見が遅れるケースが多くあります。
これまでに市販の感冒薬なども含め、多くの薬剤で間質性肺炎が起きたと報告が上がっていますが、漢方薬では柴胡や黄芩などを含む小柴胡湯において以前から報告されており、特にインターフェロン製剤併用時に多く報告されてきました。その背景もあり、柴胡や黄芩を含む漢方薬の添付文書上の重大な副作用欄には「間質性肺炎」の記載があります。
発症機序はまだ十分解明されていませんが、アレルギー的なものが原因として考えられています。
しかし、小柴胡湯の単独服用による間質性肺炎の発生頻度は約25,000人に1人の割合と言われ、めったに発生する事はありません。