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子供にもふえている花粉症

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2019.03.28 12:35
役に立つ話

春が近づき暖かくなっていますので、嬉しい季節の反面、花粉症の季節でもあります。
最近は子どもの花粉症が年々増えており、5歳から9歳で13.7%、10歳から19歳では31.4%と大人の発症率と変わらなくなりました。
*参考:鼻アレルギー診療ガイドライン

大人と子供の花粉症の違い

スギ花粉症は、原因物質の粉が入ってこないことからくしゃみも出ないということが原因になっています。

「くしゃみ」より「鼻づまり」が主な症状で、花粉症の主な症状といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみですが、子どもの場合はくしゃみ があまり出ずに、鼻づまりが多い傾向にあります。

これは、鼻が小さいからつまりやすいのが理由で、鼻づまりを見分けるポイントとしては、口をあけているかどうかで、鼻で息がしづらくなっているため、口呼吸することが多くなっており注意深く観察が必要です。

大人はサラサラの鼻水、子どもは少し粘っこい鼻水

花粉症による鼻水は、大人の場合はサラサラした水のようなものが出ますが、子どもの場合は少し粘っこい鼻水も出ます。

これも鼻づまりが主な症状となっていることに原因があるのではないかといわれています。
風邪と見間違えてしまうかもしれませんが、鼻水が出ていたら花粉症も疑いましょう。

目の症状も高い率で発症

子どもの場合、目の症状も発症するケースが多く、頻繁に目のあたりをこすったりします。その他にも、目の充血や目のまわりのむくみなどもあります。

鼻をピクピク、口をモグモグも花粉症のサイン

鼻がムズムズするので、こすったり、かいたり、鼻をピクピク、口をモグモグして鼻や口のまわりをしかめたりします。

花粉が飛散する時期(1月下旬から4月)と風邪やインフルエンザが流行する時期とが重なるため、判断が難しく、幼児では症状を具体的に伝えることが難しいため、まわりが注意を払う必要があります。

スギ花粉が飛散する時期に、子どもが熱はないのに「くしゃみ」や「鼻水」が止まらない場合は「スギ花粉症」かもしれません。

花粉症増加の理由

花粉症といえば、日本では、1960年代からわずか40年間で花粉症(特にスギ花粉症)が激増しました。

アメリカのブタクサ花粉症、ヨーロッパのイネ科花粉症、日本のスギ花粉症と合わせて世界3大花粉症と呼ばれるまでになっています。

その増加の原因としては
1. スギ花粉の増加・・・戦後に大量植林されたスギが、スギ花粉の増加につながった。
2. 排気ガス・大気汚染・・・排気ガスなどで汚染された大気中の多くの微粒子が抗体を産生しやすくしています。
3. 食環境の変化・不規則な生活リズム・・・高タンパクや高脂肪の食生活、不規則な生活リズムやストレスの多い生活。
4. 住宅環境の変化・・・住宅やオフィスの近代化に伴い、通気性の少ないダニ・カビの温床をつくっている。

ということで、花粉症は先進国が抱える共通の悩みとも言えるでしょう。

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