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ドライシンドローム(乾燥症候群)ってなあに?
ドライアイ・ドライスキン
ドライバジャイナ

第57号 ドライシンドローム(乾燥症候群)ってなあに?

最近、口が渇く「ドライマウス」、目が乾く「ドライアイ」、肌が乾く「ドライスキン」、膣が乾く「ドライバジャイナ」など、全身の乾燥症状を「ドライシンドローム」という一つの症候群として捉えられるようになっています。
背景には、エアコンによる冷暖房、ストレス社会、コンピュータ社会、TV視聴、口呼吸、よく噛まない食生活、欧米型食生活などの生活環境の問題とともに、女性ホルモンの働きが密接にかかわっています。
空気が乾燥するこれからの季節は、喉や鼻の粘膜が乾燥し、風邪を引き易くなったり、皮膚がかさついて痒みを起こしたり、慢性の呼吸器感染症を起こしやすくなります。

ドライスキン(乾燥肌)

ドライスキンとは皮膚の水分や皮脂量が不足して、皮膚が乾燥した状態です。皮膚の一番外側にある「角質層」は、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質(セラミド等)によって、皮膚の潤いを保っています。
みずみずしく潤いのある肌の角質層には約33%(重量比)の水分が含まれており、この水分が減るとカサカサした乾燥肌になります。
乾燥肌になる背景には、アトピー性皮膚炎や魚鱗癬(サメ肌)などの体質(遺伝)、乳幼児やお年寄りなどといった年齢による変化ともいうべき内的因子があります。
アトピー性皮膚炎は、季節に関係なく年間を通してドライスキンの状態が続いています。
乾皮症は、空気が乾燥し始める秋から冬にかけて症状が現われ、冬になるとひどくなるためケアが必要です

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※ 皮膚の健康を取り戻すには、ビタミンA・B・C・Eや蛋白質、亜鉛、鉄分などの各栄養素をバランスよく摂ることが大切

※ 加齢に伴って減少するコラーゲンやムコ多糖類をサプリメントで摂取

※ 漢方療法(血虚):四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、など

ドライアイ(乾き目)

ドライアイとは、簡単にいえば涙が少なくなって目の表面が乾いてしまう病気です。
涙が足りないと目は乾いて傷つきやすい状態となります。目の疲れを感じる人の6割ほどがドライアイということです。

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ドライアイの原因

体の内側から起こる場合
●加齢 
●涙の量が少ない
●涙の脂分が足りない
●シェーグレン症候群
●アレルギー性結膜炎 
●ストレス

体の外側から起こる場合
●まばたきが少ない(パソコン作業による画面の凝視など) 
●目が大きい
●室内の乾燥(暖房など) 
●紫外線 
●コンタクトレンズ装用 
●大気汚染

※ 目の粘膜を保護するビタミンAを含むレバーやウナギをはじめ、体内でビタミンAに変わるβカロチンが豊富な人参や南瓜など、網膜の健康を保つビタミンB1を含む納豆・ナッツ類、眼精疲労を回復する。
アントシアニンが豊富なブルーベリー、黒ゴマなどを積極的に摂る。

※ 目の若返りにコラーゲン&ムコ多糖類

※目の乾きに用いられる漢方薬(体を温め新陳代謝を高めて治す)
 麦門冬湯、八味地黄丸、杞菊地黄丸など

シェーグレン症候群  
涙腺や唾液腺などの外分泌腺が障害を受ける自己免疫疾患です。
目の乾きをはじめ、口・喉が渇く、鼻が乾く、膣が乾燥、皮膚がカサカサする、関節が痛むなどがある場合は、シェーグレン症候群の可能性があります。シェーグレン症候群は厚生労働省の特定疾患で更年期以降の女性に多く発症します。

ドライマウス(口腔乾燥症)

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唾液の分泌量が減ってきて、口の中が乾く病気です。そのため、口の中の防御システムが低下します。
口の中がカラカラになり、唾液が粘つき、唾液の減少とともに虫歯や歯槽膿漏にかかかりやすくなり、口の中が傷つきやすくなります。口内炎や口角口唇炎、舌炎、舌痛症、口臭、味覚障害などが起こり、ひどい場合は食べ物が飲み込めなくなる嚥下困難まで起こってきます。
最近の研究では肺炎を起こすこともわかってきました。目が乾くドライアイ患者と同数の推定800万人くらいの国内患者数です。

【原因】 

糖尿病 
②シェーグレン症候群 
③腎不全 
④ストレス 
⑤筋力低下 
⑥薬の副作用
⑦ガンなどの放射線治療 
⑧加齢による唾液腺の萎縮 
⑨口呼吸

【口腔乾燥症を副作用としてもつ主な薬剤】

●抗うつ薬   ●抗不安薬 ●利尿薬 
●抗不整脈薬  ●抗潰瘍薬 ●抗精神病薬(精神病患者に虫歯が多い)
●抗パーキンソン病薬 ●抗コリン薬/鎮痙薬 ●鎮痛抗炎症薬
●気管支拡張薬 ●抗てんかん薬●筋弛緩薬 
●抗ヒスタミン薬  ●降圧剤

【治療法】 

①減薬と処方変更 
②活発な会話 
③よく噛むこと 
④化学刺激(酸っぱいドロップをなめる)
⑤口腔の保湿(人工の唾や水などを口に含む) 
⑥軽い運動を続けることにより自律神経を安定化  

ドライバジャイナ(膣の乾燥)

女性ホルモンのエストロゲン分泌が低下する更年期以降、女性の皮膚や粘膜は乾燥しやすくなります。
特に膣周辺の粘膜が乾燥してヒリヒリした痛みや、性交痛を生じる「ドライバジャイナ」に悩む女性は多いといわれます。
最近では若い女性でも、過度のストレスやダイエットからエストロゲン分泌が減って無月経や月経不順とともに膣の乾燥に悩まされている人が増えています。

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対策 
① ホルモン補充療法(HRT)
② 漢方薬 ⇒ 八味地黄丸、当帰芍薬散
③ アロマテラピー
④ サプリメント ⇒ イソフラボンなど
⑤ ビタミン類 ⇒ ビタミンB1・B2・B6、ビオチン、パントテン酸、ビタミンE、亜鉛

昔から「人は血管とともに老いる」と言われますが、これはアメリカの内科医ウィリアム・オスラー博士の有名な言葉です。
元気で長生きするためには、心臓と血管を若々しく保つための工夫がカギとなります。
さらに「老化とは乾燥への推移である」(変型性関節症などの生活機能病)という言葉どおり、老化とは「枯れる」ことに他なりません。
コラーゲンやムコ多糖類を摂って体に潤いを与えましょう!

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