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生薬

生姜(ショウキョウ)

おもな薬能
食欲増進、健胃、吐き止め、風邪、発汗


生姜

ショウガ科のショウガのコルク皮を取り去って乾燥したもので、体表の毒を去る作用があります。

別名

鮮生姜、乾姜

薬味 薬性 帰経

薬味:辛  薬性:微温  帰経:肺・脾・胃

性 状

ショウガ科生姜の根茎をそのまま、またはコルク皮を去り乾燥したもの。『神農本草経』の中品に「乾薑(かんきょう)」の原名で収載されている。市場には、「生姜」「乾姜」の二種類があり、乾姜は蒸乾したもので、中国産には皮つきの「均姜」もある。

成 分

精油を含有し、主成分はジンギベレンで、そのほかジンゲベロール・カンフェン・シネオールなど。辛味成分として・ジンゲロール・ショーガオールなどを含有。

薬理作用

  • 抗菌・抗炎症作用   
  • 胃粘膜細胞の保護作用   
  • 抗癌作用 
  • 駆虫作用(特に回虫症・住血吸虫症に対して) 
  • 神経系に対し、末梢循環を促進し、発汗により表証を治療する。煎剤は胃腸腺・唾液腺の分泌を促し、いわゆる“穢気(*)”を取り除き、胃腸の機能を調整し制吐作用に働く。さらに呼吸中枢を興奮させる。
  • その他:魚介類の中毒や、半夏・天南星による毒性の解毒作用。血糖上昇作用、凍瘡の治療作用など。

古典での薬理薬能

解表して中焦を和す。解表作用とともに脾胃を温め整え、除湿し、よく止嘔する

発汗解表
風寒表証で悪寒発熱・頭痛・鼻閉などに使用される。
解表作用は弱く主に他の辛温解表薬の補助薬として用いられる。 (処)桂枝湯

温中・止嘔
(1)胃を温め、胃気を降ろして湿を除くことで、悪心・嘔吐をとめる。そのため、“嘔家の聖薬”といわれる。寒熱両証に使用可能。

  1. 胃寒証の口渇がない悪心・嘔吐・腹痛・滑苔など。  (処)小半夏加茯苓湯
  2. 胃熱証の口苦・胸焼け・黄苔を伴う悪心・嘔吐に    (処)橘皮竹茹湯

(2)生姜汁で炮制することで他薬の止嘔作用を増強させる。(配)姜竹茹・姜半夏

解毒

  1. 半夏・天南星・附子・烏頭などの毒性や刺激性を緩和する。またこれらの薬物中毒に用いられる。また半夏・天南星などは、一般に生姜とともに炮制して毒性を中和後に使用されることが多い。
  2. 魚や蟹の中毒による嘔吐・下痢などを緩和する。    (配)紫蘇

適応病証

新陳代謝の機能促進、水毒を去る目的で嘔吐、咳嗽、脹満、陽実証の発熱、鼻づまりなどに用いる。

注意 禁忌

温燥性があるため、陰虚内熱証・表虚自汗・胃陰虚の嘔吐には禁忌

豆知識

  • 生姜皮 辛・凉 
    利水消腫:脾の機能を高めて利水、主に浮腫に使用。 (処)五皮飲 
  • 生姜の炮製:炮制の違いにより、以下のような作用の相違がある。
煨姜
(わいきょう)
辛・温・肺・脾・胃生姜を焼いたもので、生姜と乾姜の中間的な性質がある。辛散作用は生姜より劣るが、温裏和中作用は優れる。主に胃寒証の嘔吐や腹痛、下痢に用いられる。
乾姜
(かんきょう)
辛・熱・脾・胃・肺・心乾燥した生姜の根。辛散作用は弱く、温中散寒・回陽救逆作用に優れ、温裏薬として使用される。
炮姜
(ほうきょう)
苦・辛・熱・脾・肝乾姜の表面を黒く炒ったもの。その作用は乾姜に似るが、乾姜より辛散・温中作用は弱い。だが、温経止血作用にすぐれ、主に陽虚証の出血に使用。 (処)生化湯
  • 発散作用は、生姜が最も強い。次いで煨姜、乾姜、炮姜の順に弱くなる。
    温中作用は乾姜が最も強く、炮姜、煨姜、生姜の順に弱くなる。

生姜を含有する製品

牛黄清心元
十神湯分包顆粒
野中鳥犀圓