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生薬

金箔(キンパク )

金箔jpg

おもな薬能
鎮心・安神、解毒、痙攣、狂躁状態・動悸・化膿症

薬味 薬性 帰経

薬味:辛・苦 薬性:平 帰経:心・肝

性状

純金を圧した薄片。中国では不老長寿を願って古くから使用。
日本でも高貴な秘薬として用いられた記録がある。

金箔にはほんの少し食べるだけで、体の内側から血液を浄化し、血液循環を活発にし、新陳代謝やホルモンの分泌を促す作用があるといわれている。丸・散剤にいれて内服する。外用には細末を散布する。

 金は比重15.6~18.3(純金は19.3)と重く、摂氏1,063度に達すると溶解する。最も展延性にすぐれ、薄く板状にすると1万分の1ミリにすることができる。打ち伸ばされた金箔は、向こうが透けて見える。しかし不思議なことに、その薄い箔も二枚重ねると全くといっていいほど光を通さない。金箔には油脂は禁物で、1枚ごとによく脂を抜いた薄い和紙で丁寧に分けてある。

また空気中でも水中でも酸化することなく常に美しい光沢を有し、王水以外の酸には溶けない(近年、ヨードチンキが金を溶かすことがわかった)こと、他の金属と合金しやすいなどの特徴がある。合金には青金、赤金、紫金、水金などがある。

薬理作用

鎮心・安神、解毒、痙攣、狂躁状態・動悸・化膿症に用いる。

古典での薬理薬能

心を鎮める、神を安らげる、解毒する。
 驚(きょう)癇(かん)、癲狂(てんきょう)、動悸、瘡毒(そうどく)を治す。不意に非常事態に遭遇して、精神上に突然の緊張がもたらされて驚き易くなるもので、内に心神が動き、神気が乱され、感情が不安定になる、ひきつけ、痙攣などの症状に用いる。「本経逢原」では驚癇や風熱など肝胆の病の治療に必ず金箔を用いて邪火を降ろす。すべて邪が上において盛んであり、清めるべく降ろすべき場合にはすべて用いてよい。

魂魄(こんぱく)を安らげる。精神を養う。
 魂:精神の働きの一種。魄:精神意識活動の一部分。神(しん)は生命活動の総称で、
内臓機能の反映である。神気が充実旺盛であれば、身体は強健で臓腑器官の機能も旺盛で協調している。神気がばらばらであると、一切の機能活動はみな破壊されてしまう。最近では、体に故障があると体液中のイオン(プラス・マイナス)の遍在が考えられ、このイオンの遍在を金が修正してくれ、これが治療効果につながり健康になる、という考え方がある。

注意 禁忌

陽虚・中気下陥・下痢には禁忌

豆 知 識

「金」という文字は“土”の中で“輝くもの(ハ)”を意味する象形文字の組み合わせがもととなり、屋根型が乗ることでキンと発音するようになった。英語の「ゴールド」はゲルマン語を語源にしているとされ、“キラキラ輝く”とか“黄金”を意味している。原子記号の「Au」もラテン語で、“光”や“赤”を意味する「Aurum」の頭文字からとられた。人類が最初に知った純粋な金属といわれる。金は量が少ない希少性と光沢の美しさだけでなく、錆びない・腐らない“不活性”と、柔らかく延びのよい“可展性”に加え、重量感があることも大きな特徴になっている。

金箔を含有する製品

牛黄清心元