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こころの病気は特別なものではありません! メンタルヘルス
メランコリー
セルフケア

こころの病気は特別なものではありません! メンタルヘルス

ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ (山頭火)

内閣府と警察庁発表「2011年中における自殺の状況」によりますと
自殺者数は3万651人で、前年に比べて1039人減少したものの、98年から14年連続で3万人を超えている状況です。
自殺の原因・動機(複数計上)では、「健康問題」が1万4621人と最も多く、ついで「経済・生活問題」6406人、「家庭問題」4547人などの順になりました。
「健康問題」では、「うつ病」(6513人)を先頭に、「身体の病気」(4659人)、「統合失調症」(1313人)、「その他の精神疾患」(1207人)と続きました。
「うつ病」のみでも「経済・生活問題」を上回っていることから、精神的な状態が生死の選択にどれほど深く関わっていたかがうかがえます。

メンタルヘルス

<こころの病気は特別なものではありません>
国内のこころの病気の患者数は323万人にのぼり(平成20年)、およそ40人に1人の割合です。さらに生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるとも言われています。
このような病気には、うつ病、統合失調症、パニック障害、躁うつ病、強迫性障害、薬物依存症、発達障害など様々な種類があります。

<「なんとなく・・・」、「なぜか・・・」が要注意!?>
こころの病気は誰にでもある軽い不調から始まることがありますが、自分では気づきにくいのが大きな特徴です。
気持ちが落ち込んだり、イライラしたり、体調がすぐれずに眠れない、食欲がないといったことは日常生活の中で誰にもあることです。
しかし、特に理由もなく気持ちが不安定になったり、心の不調や気になる症状が長く続く時は注意しましょう。

気分が沈む・ゆううつ・何をするのにも元気が出ない画像の説明
イライラする 怒りっぽい
理由がなく気持ちが落ち着かない・不安な気持ちになる画像の説明
胸がドキドキする 息苦しい
何度も確かめないと気が済まない画像の説明
誰もいないのに人の声が聞こえる
自分の悪口を言われている気がする
食欲がない
寝つけない・熟睡できない・何度も目が覚める画像の説明

メランコリーは秋に、マニアは夏に

これは古代ローマ時代の記録に見られる記載です。
季節の変化は心身に様々な影響を及ぼします。
精神疾患では季節性の感情障害がよく知られており、自然光の照度や日照時間、
気温といった環境の影響が報告されています。
今回ご紹介するのは滋賀医科大学付属病院による報告で、一般救急外来への
受診者を対象に研究がなされました。それによると、患者数は6~7月と9~10月に
ピークがあり、1月に最少となりました。また、気象条件に関しては、日照時間や降水量との関連性は認められませんでしたが、気温の上昇につれて
患者数が増加しました。
これらの知見は、精神疾患の早期対応に役立つと期待されます。
日救急医会誌2009:20:763-71

セルフケアとつきあい方

こころの病気の予防には、ストレスと上手につきあうことが大切です。画像の説明
セルフケアとして、こころを元気に保つ生活習慣(バランスの取れた食事、
良質の睡眠、適度な運動)をおくり、物事の捉え方を柔軟にすることで
ストレスを減らせます。
それでも、こころの不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が
出ている場合は、早めに専門機関に相談しましょう。
こころの病気には、身体の病気と同じように治療を受けることが何よりも大切です。
多くの場合、治療により回復し、社会の中で安定した生活をおくることができるようになります。
治療には「焦らず、じっくりと治す」という気持ちで臨むことが回復への近道です。

<こころの健康と歩行>画像の説明
歩行の効果として身体の健康への貢献はよく知られています。
それだけでなく、私たちは「こころの健康」にも有効であることを経験的に知っています。
例えば、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが創設した「逍遥学派」の名前は、散策しつつ議論を戦わせていたことにちなみます。
このような精神機能が活発になる効果には、歩行による大脳皮質の血流増加が
関与しているという研究があります。
ラットを用いた研究では、歩行による足裏の刺激が大脳のマイネルト基底核という神経細胞の集団を活性化させ、
その結果、大脳皮質の血流が増加しました。悩んだり、考えに行き詰った際には、
ジッとしているよりも散歩をすると案外簡単にスッキリするかもしれません。

東洋医学にできること

<凡そ病は、鬱によりておこること多し>
神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害には漢方治療の適応となりうる状態が多く、とりわけ身体表現性障害は漢方の得意とする領域とされています。
東洋医学の「鬱証」は西洋医学の「鬱病」に比べて範囲が広く、自律神経失調症、心身症、神経症、神経衰弱、更年期障害、不眠症、認知症などの多くの病症を含んでいます。以下に頻用される方剤を示します。

加味逍遥散

体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、
精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの
次の諸症:冷え症虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、
不眠症

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抑肝散加陳皮半夏

体力中程度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、
イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、
小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしり

半夏厚朴湯

気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感がありときに動悸、めまい、嘔気などを
伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声

柴胡加竜骨牡蠣湯

体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う
次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、
小児夜泣き、便秘

黄連解毒湯

体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向の
あるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、
めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎

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