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病気の症状・治療法


病気について(精神疾患)


もくじ

精神疾患は、遺伝や環境的要因が複雑に相互作用して発症するものとされています。それによりセロトニン、ドパミン、ノルエピネフリンなどの神経伝達物質と呼ばれる脳内の化学物質のバランスを崩し、様々な症状を起こすと考えられていますが、まだまだ不明点の多い疾患です。
意識、知能、記憶、感情、思考、行動のうち1つまたは多種類が障害されることで多彩な症状を表す事が特徴です。

精神疾患の分類

精神疾患は発症原因により、心因性精神障害、外因性精神病、内因性精神病の3つに大別されます。そして、主な症状などにより更に病名が分類されます。


画像の説明



心因性精神障害

<特徴と原因>
過度のストレスなどの心理的な問題が原因となり、精神障害を起こします。

<代表的な病名>
神経症…… 神経症は総称であり、中心となっている症状の特徴によって更に分類されます。代表的なものとして以下のものが挙げられます。


不安神経症急に漠然とした不安に襲われ、動悸、息切れ、呼吸困難などを起こします。
強迫性障害・恐怖症強い強迫観念により不安を感じ日常生活に支障をきたします。
解離性障害以前までは身体表現性障害とともにヒステリーと呼ばれていました。心的外傷の防衛として複数の自分を持ちます。健忘、昏迷が主な症状です。




自律神経失調症

また過度のストレスなどの刺激が長時間続くと、自律神経に負担がかかり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。これを自律神経失調症と呼び、不安感などの精神障害に加え全身にも症状が出る事が特徴です。

部位症状部位症状
頭痛、頭重感口の渇き、口中の痛み、味覚異常
耳鳴り、耳の閉塞感疲れ目、涙目、目が開かない、目の渇き
手のしびれ、手の痛み、手の冷えのど異物感、圧迫感、イガイガ感、つまる
足のしびれ、足のひえ、足の痛み、足がふらつく皮膚多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
呼吸器息苦しい、息がつまる、息ができない、酸欠感、息切れ消化器異物感、吐き気、腹部膨満感、腹鳴、胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる
心臓・血管系動悸、圧迫感、立ちくらみ、のぼせ、血圧変動泌尿器頻尿、尿が出にくい、残尿管
生殖器インポテンツ、早漏、射精不能、生理不順、外陰部のかゆみ筋肉・関節肩こり、筋肉の痛み、関節のいたみ、関節のだるさ、力が入らない
精神症状不安になる、恐怖心におそわれる、イライラする、落ち込む、怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、ささいなことが気になる、記憶力や注意力が低下する、すぐ悲しくなる

外因性精神病

<特徴と原因>
別に病気を持ち、それが原因で様々な精神障害を起こします。原因が脳疾患以外の場合を“症状精神病”と呼び、代表的な病気としてインフルエンザ、糖尿病、尿毒症、バセドウ病等が挙げられます。一方、原因が脳自体の疾患の場合を“器質精神病”と呼び、代表的な病気として脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、脳外傷等が挙げられます。理論的には区別が出来ても実際にこの2つを区別する事は非常に難解です。



<代表的な病名>

症状精神病症状としては意識混濁などの意識障害が基盤となり、軽い場合は神経障害であったり周囲のことを錯覚したりする程度ですが、強いと幻覚や妄想など強弱様々な精神症状が表れます。
器質精神病上記の症状に加えて障害された中枢神経の部位に対応する手足のまひや知覚障害などの症状も加わります。

内因性精神病

<特徴と原因>
内因とはその人が生まれつき持っている遺伝的なものを意味します。そのため内因性の精神病と言えば、遺伝的な素因が関与していると考えられていますが、確かな原因はまだ分かっていないため原因不明の精神病と呼ぶ方が一般的とされています。



<代表的な病名>

統合失調症以前までは“精神分裂病”と呼ばれていましたが2002年に改名されました。基本的には身体面での障害は見られませんが、幻聴、被害妄想を中心に思考、知覚、自我意識、意志・欲望、感情など多彩な精神機能の障害が見られます。
躁うつ病躁うつ病は更に単極型(うつ状態のみ)と双極型(うつ状態と躁状態)に分類されます。発症割合は単極型であるうつ病が圧倒しています。

※躁状態(ひどく気分が高揚し普段とはうって変わった活発な言動を示す状態)
うつ状態(気分が非常に沈み、何事にも悲観的に考えてしまう)




精神疾患の主な治療法

薬物療法


<向精神薬の主な分類>

分類特徴と作用
抗精神病薬
(セレネース、ジプレキサなど)
メジャートランキライザーとも呼ばれ主に統合失調症、躁状態の治療に用いられます。主に中脳辺縁系のドパミン作動性ニューロンのドパミンD2受容体を遮断することで、妄想・幻覚と言った精神症状を軽減させます。
抗不安薬
(リーゼ、セルシンなど)
マイナートランキライザーとも呼ばれ作用は穏やか。脳神経に作用し不安(恐怖)・緊張といった症状を緩和させる作用があります。
抗うつ薬
(パキシル、トレドミンなど)
主としてうつ、パニック障害、強迫性障害、摂食障害などに用いられます。セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの神経伝達物質に作用し効果を発現します。
抗躁薬(リーマスなど)リチウムを補給する事で躁状態を改善します。
中枢神経刺激薬
(ヒロポン、ベタナミンなど)
中枢神経系に作用し、その機能を活発化させます。
鎮静催眠薬
(ハルシオン、デパスなど)
脳の中枢神経系を抑制し、精神神経系の働きを押さえ、不安・興奮・不眠を改善する薬剤です。




電気けいれん療法

電極を頭部にあて、脳に電気的ショックを与えて発作を起こさせる治療です。これは重度のうつ病に最も効果的な治療法であることが証明されています。電気けいれん療法を受けた人の多くが一時的に記憶を失います。

ただし、新聞や雑誌などでしばしば用いられる描写と違って、電気けいれん療法は安全であり、一時的な記憶喪失以外の合併症を引き起こすことはめったにありません。最近は、麻酔薬や筋弛緩薬が使用されるようになり、患者へのリスクが格段に低減しています。



心理療法

近年、格段の進歩を遂げている心理療法はときに「対話」療法とも呼ばれています。人は自分自身の中に苦しみを癒やす力をもち、その治癒力は心理療法士(サイコセラピスト)との信頼関係を通じてさらに促進されるという前提に基づいています。

心理療法士は親身で受容的な雰囲気をつくり出すことにより、患者が抱えている問題の根源を患者自身が見つけ、対処法を自分で考えられるよう手助けします。心理療法を通じて得られる感情の認識と洞察は、しばしば患者の態度や行動に変化をもたらし、以前より充実した満足感のある生活を送れるようになった例も多く、積極的に行われています。






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