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生薬

阿仙薬(アセンヤク)

おもな薬能
整腸薬、収斂性止瀉薬、口腔清涼剤


阿仙薬

画像出典:wikipedia
別名:ガンビールノキ

性 状

マメ科 児茶 の樹枝を乾燥し、水煎した液を濃縮乾燥した塊状エキス。ペグ阿仙薬といわれる。アカネ科のガンビール阿仙薬が使われる。

成 分

フラボンとフラボノール、タンニン、縮合型タンニンと関連化合物、アルカロイド、樹脂類, 粘液

薬理作用

鞣皮(皮のめし)剤として、木綿・羊毛・絹などを褐色に染色する染料として、帆布などの強化・染色に用いられます。東南アジア・台湾などでは葉を茶の代用としたり、このガンビールと椰子を胡椒科のキンマという木の葉でくるんで、ガムのように咬む習慣があります。口内清涼剤です。

日本には江戸時代の初期から輸入され、古書に「阿世牟也久」とあります。江戸時代の「万金丹」などの胃腸薬の主成分はこの阿仙薬でありました。
現代では胃腸薬としては、その収斂作用=下痢止め作用を生かして、日本でも有名な薬品に配合されています。また上記の口内清涼剤の日本版は仁丹で、この阿仙薬が配合されています。また喉の炎症で声がでないときに用いる家庭薬にも配合されています。日本には年間100トン前後も輸入されているそうですが、ほとんどがこうした民間薬に用いられています。漢方薬としては、やはり声が嗄れて出ないときに用いる漢方に配合されることが多く見られます。